Sweet Holiday

SUPERJUNIOR、イケメンですねの二次小説を書いています。 隣国のパールサファイアブルーのお兄さんたちのFFサイトです。 ソンミンペンですので、ミン君総受けFFが多いです。 キュミン・ヘミン・カンミン・イェウクなどあります。 色んなCPは苦手・・・という方はご遠慮ください。 二次小説、FF、BLの意味がわからない方はご遠慮ください。全て自己責任でお願いします。

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Take Off*7

テギョンとミニョはベンチに座った。
もうそろそろミナムがしびれを切らして強制連行しそうな時間になりそうだ。

テギョンは隣に座るミニョの手を握った。
メンバーだった時には気がつかなかったが、細くて繊細な指をしている。
なぜこれで今まで女だとバレなかったのかが不思議なほどだが、明らかにミナムのものとは違う。
強く握ると壊れてしまいそうなミニョの手を、テギョンは真綿をを包み込むようにそっと握る。
力を入れると手の隙間からこぼれて、消えてなくなってしまうのではないか。。
たんぽぽの綿毛のように、風に吹かれてどこまでも飛んでってしまったりしないか。
テギョンに今までに味わったことのない不安が襲いかかる。
もうミニョは遠くへ行かない。
ずっとそばにいるというのに、なぜこんなにも心細くなるのか。

「コ・ミナム・・・」
テギョンが名を呼ぶと、ミニョは嬉しそうに笑っている。
兄貴ヒョンニム、お腹すいてませんか?
私たちはもうお腹いっぱい食べてしまったんですけど・・・」
ミニョは、ハッとテギョンが帰ってきてから何も食べてないことに気がついた。
炭当番のジェルミはジョリーのブラッシングで忙しいし、兄ミナムとシヌの姿は見つからず、マ室長は焼肉を諦め
ご飯を食べに行ってしまった。
もう炭は消え、食材もなく、テギョンの食べるものはないに等しい。
ミニョは何か残しておくべきだったと後悔したが、もう自分の家ではないので勝手も出来ない。
しかし、そんなことは関係ないとテギョンは首を横に振った。

「腹なんてすかない」
「でも・・・」
「食べてる暇があったら、お前と話をしていたい」

アフリカへ行っていた半年という時間の隙間を埋めたかった。
1分1秒でも時間が惜しい。
ミニョが修道院へ帰る時間も刻々と迫ってきている。
気持ちばかりが焦って、肝心なことは何も話せない。
何から話していいのか、頭が混乱するばかりだ。
しかし、はたと・・・。

「コ・ミナム」
「はい?」
「なぜお前は俺を兄貴ヒョンニムと呼ぶ?」
「・・・・え?」

ミニョは小首をかしげている。
額に眉を寄せ、う~んと考えるミニョの頬を両手で挟みこみテギョンはゆっくりと言った。

「オッパだろ?」
「え?」
「もう俺はお前の兄貴じゃない。オッパだ。今まで気付かなかったが、お前はなぜ俺をいまだに兄貴と呼んでるんだ」
「ああ!そういえば、そうでふね・・・」

頬を挟まれたままなので、発音がうまくいかない。
それでも、テギョンはミニョの頬から手を離そうとしない。

「そうでふね・・・じゃないだろ!」
「ふ・・ふぁい・・・」
「テギョンオッパって呼ぶことを許可するから呼んでみろ」
「あの・・・その前に・・・」

ミニョは自分の頬をいつまでも挟んでいるテギョンの手を指さし、取るように合図をした。
それにようやくテギョンは気付き、手を離した。
ミニョは自由に動くようになった口を何度か動かしてみた。

「でも・・・兄貴だって・・・」
「オッパだ!」
「私のこと・・・ミナムって・・・・。私はミニョです。コ・ミニョ。」
「う・・・そうだったな・・・」
「なので、兄貴もミニョって呼んでください。」

今度はミニョがじっとテギョンの目を見つめた。
大きなミニョの瞳が迫ってくる。

「ミ・・・ミ・・・・」
「ミニョです。」
「ミ・・・・」
「大きな声で言ってください。ミニョって」

なかなかミニョと口に出して言えず、テギョンの頬は次第に赤らんでくる。
わざとらしく咳払いをし、口をとがらせた。

「お前こそ、早くオッパって言え」
「兄貴こそ、ミニョって言ってください」

そんな押し問答を、ジョリーのブラッシングをしながらジェルミは呆れた顔でずっと聞いていた。
聞きたいわけではなかったが、会話が風に乗って流れてくるのだ。
くぅん・・・とジョリーも困った顔をして一声鳴いた。

「ジョリー・・・・バカップルがあそこにいるよ・・・」

二人とも顔を朱に染めながら、どっちが先に言うか競い合っている。
まだ決着がつかないようで、小競り合いになっていた。

「平和だな~・・・」

当の本人たちには一大事なのだろうが、ジェルミは先ほどの殺伐とした空気から解放され、お腹も満たされ、ありがたくなった。
アフリカから帰ってきて、初めてミニョの嬉しそうな顔を見たな、とジェルミは幸せな気持ちになった。
やっぱり、ミニョは嬉しそうに太陽のように笑ってくれていた方がずっといい。
自分がその笑顔を作ってあげられないのは残念だけど、ミニョが幸せならそれでいいのだ。

ようやく、二人は呼び合うことに成功したようだ。
今度はいつまでも、ミニョ、オッパ、ミニョ、オッパと言いあい続けている。
名前を呼び合うだけでも嬉しそうな二人の周りに花畑が咲いているようだった。

「なんだ、あいつら?バカップルか?」

中から出てきた兄ミナムが、言いあう二人を見かけてほとほと呆れた顔をして立っていた。

「ミニョのあんな嬉しそうな顔、帰ってきてから初めてだね」

そのジェルミの言葉に、ミナムはフンと鼻を鳴らして応えた。

ミナムは腕時計を見た。
寄り添う二人の頭上に一番星が輝く前に、連れ帰らなければならない。
ミニョに恨まれるかもしれないが、それが自分の役目なのだ。
兄貴って損な役回りだな、とミナムは自嘲した。

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Comment

もぐもぐら says... "かわいい~"
最初に名前で呼ぶのって勇気がいるし
二人は今まで違う呼び方をしていただけに恥ずかしいでしょうね。
でも初々しいくてかわいい二人、メンバーもそんなテギョンさん
は滅多に見られないだけにビックリでしょうね。

続き楽しみにしています☆
2011.06.12 16:40 | URL | #- [edit]
らん says... "はじめまして"
以前からお話読ませて頂いてましたが、初コメです。
やっぱり初めて名前で呼ぶのって恥ずかしいですよね。お互いに好き合ってるからなおさら。
名前を呼んでと迫るミニョも可愛いけど、なかなか呼べないテギョンも可愛い~。ジェルミにまでバカップルって言われて・・・。
二人で名前を呼びあう姿は幸せそうで、こっちまで顔が緩んできます。
2011.06.12 17:28 | URL | #- [edit]
シカマル★まぴこ says... "Re: かわいい~"
もぐもぐらさん>>
 ありがとうございます~。
 この二人のやりとり、あまり上手く書けなくて・・・。
 でも、かわいいって言ってもらえてとっても嬉しいです。
 例の件、OK牧場ですよ~!
 少々お時間くださいね!
2011.06.12 21:45 | URL | #- [edit]
シカマル★まぴこ says... "Re: はじめまして"
らんさん>>
 はじめまして!
 コメントありがとうございます! 
 とっても嬉しいです~。
 この二人のらぶらぶな姿をなかなかうまく表現できなくて悶々してたんですが、幸せそうに見えて嬉しいです。
 付き合い始めの初々しさってなんともかわいいですよね。
 
 またぜひ読みにきてくださいね~♪
2011.06.12 21:48 | URL | #- [edit]
あきんちょりん says... "いつの間にか"
こんばんは。
久しぶりにお邪魔させていただいたら、素敵なお話が更新されていました~。二人可愛い~。いいですね。幸せいっぱいで。

幸せな気持ちで寝れそうです!
有難うございます^^
2011.06.12 23:02 | URL | #- [edit]
シカマル★まぴこ says... "Re: いつの間にか"
あきんちょりんさん>>
 こんにちは!
 コメントありがとうございます~。
 二人を可愛いと言ってもらえて嬉しいです♪
 少しはらぶらぶに近づいたかな!?でも、話全体はまた暗い雰囲気・・・。おかしいなぁ・・・。
 幸せな気持ちで眠ってもらえて嬉しいです☆
 またぜひ遊びにきてくださいね!
2011.06.12 23:21 | URL | #- [edit]

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