Sweet Holiday

SUPERJUNIOR、イケメンですねの二次小説を書いています。 隣国のパールサファイアブルーのお兄さんたちのFFサイトです。 ソンミンペンですので、ミン君総受けFFが多いです。 キュミン・ヘミン・カンミン・イェウクなどあります。 色んなCPは苦手・・・という方はご遠慮ください。 二次小説、FF、BLの意味がわからない方はご遠慮ください。全て自己責任でお願いします。

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Take Off*9

ミナムの腕時計のアラームがなった。
その音はテギョンとミニョにも届き、二人は握っていた手を再び固く握りあった。

ミニョがふと見上げると、今まで夕暮れ色をしていた空が薄暗く夜を迎える色へと移り変わって行こうとしていた。
時間だ・・・。
ようやくテギョンに会えたと言うのに。
あまりにも短い逢瀬にミニョは離れがたく、テギョンの温もりを手放したくなかった。

「テギョンオッパ・・・」
「ミニョ、そんな悲しい顔をするな。これからいつでも会える」

そう言うテギョンもどことなく寂しそうで、ミニョの手を離そうとしない。
手を離してしまったら、今度いつ会えるかわからない。
いつでも会えるとミニョには言ったが、全く先のことが見えず、さすがにテギョンも焦りを感じていた。

「ミニョ!!」

なかなか立ち上がらない二人に業を煮やし、ミナムが大声を張り上げた。
今から戻っても、外出管理のシスターに叱られるのは目に見えていた。
だったら、いっそ遅れても良いかとミナムは一瞬思ったが、一度甘えを許したら次からも時間を守ることができなくなる。
ミニョのためにも、そしてテギョンのためにも、心を鬼にして修道院へ連れ返さなければならない。

「ミニョ!帰るぞ!!」

もう一度叫ぶと、ようやくミニョが立ちあがった。
名残惜しそうにまだテギョンはミニョの手をつかんでいる。
ミナムはテギョンとミニョの前に立ち、テギョンからミニョの手を強引に奪うようにつかんだ。

「お・・お兄ちゃん・・・」

あまりの力にミニョの体がよろけた。
それもかわまず、ミナムはミニョを引きずるように連れ出そうとした。

「ミナム。待て」

テギョンに呼びとめられ、ミナムは立ち止まった。

「何?」
「今日は俺が送って行く」

再び、ミニョの手をミナムから奪い返しテギョンはそのままミニョを連れて車に乗り込んだ。
ミニョはシヌとジェルミに挨拶もそこそこに、テギョンに連れ去られあっという間にいなくなってしまった。
残された3人は、テギョンの青い車を見送るしかなかった。

「ちぇ・・・。結局皇帝ファンジェが最後もってくのかよ」

ミナムは手にしていた車の鍵のキーホルダーに人差し指を入れて、くるくると回しながら文句を言った。
自分の代わりに外出管理のシスターに叱られてくれるのはありがたいが、そのままミニョと逃避行するんじゃないかと一瞬考える。

「でも、それが兄貴だからねぇ・・・」
と、またジェルミが悟ったように言う。
長年の積み重ねで、テギョンの行動にマヒしてしまっているんじゃないかとジェルミを不審な目でミナムは見た。
「なんだよ・・・」
その視線に気付き、ジェルミは口をとがらせた。
「俺、ジョリーが寒そうだから中に入る」
ミナムに文句を言われる前にと、ジェルミはそそくさと合宿所の中へ入っていく。
「おいで、ジョリー」
ジョリーが今日は中で寝れると嬉しそうに尻尾を振ってジェルミのあとをついて行った。

「のんきなもんだ」
ジェルミの後ろ姿に毒づくミナムにシヌは苦笑した。
それから、残っていたビールの缶を見つけ、一口飲んだ。

「お前は少し考えすぎだ」
「え?カン・シヌ。それを俺に言うの?あんたが?」
「テギョンでも、俺でも、ミニョを幸せに出来るなら誰でも良いって言ったはずじゃなかったっけ?」
「・・・・。」
「だったら、ミニョに任せてお前は余計なこと考えるな」
「カン・シヌ。もうそういうことが言えるほど、気持ちを切り替えたって言うの?」

シヌはぐい・・とビールを飲み込む。
口の中に苦味が広がる。
心の奥底で広がった波紋は、おさまりそうにない。

「演技をしろって言ったのはお前だ。」

その言葉を聞いて、ミナムはフンと鼻を鳴らし口元を歪めた。
ミナムも、そばにあったビールを手に取り、一気に流し込んだ。

「もう、感情を見透かされないようにしたってわけね・・・」

もう一度あおるようにビールを飲み込む。
ミナムはシヌの隣に座り、その肩にそっと頭を預けた。

「兄貴って辛い役回りだよ・・・。」
「・・・そうだな。でも、ミニョの兄貴はお前しかいないんだ。見守るのが役目だろ」
「今まであんたがしてたように?」
「俺は・・・・」

肩に頭を預けたまま、ミナムが意地の悪い顔をしてシヌの顔を見上げた。
もう、シヌの顔には表情が何も浮かんでいない。
ミナムは苦笑した。

「強がってもさ、可愛い妹が他の男と一緒にいるのを見たら、やっぱり辛いや」
「・・・・そうか。」

ポツリと。
本音を漏らしたミナムの肩をシヌはそっと抱き寄せた。
ミニョとは違う幅の広い肩だったけれど、いつもドジなことをしてはこうして慰めていたあの頃を思い出す。
見上げた空には、一番星が光輝いていた。
ミニョの一番星にはなれなかったが、まだそばで見守ることは出来るだろう。
決して人に見られてはいけない澱んだあの感情。
深く深く心にその感情を沈めなくてはならない。
ミニョを見守り続けるためには、この感情はあってはならないのだ。
シヌは自分の心を闇に閉ざした。

ミニョが悲しまないように、この醜い感情が悟られないように。
そして。
ミニョを奪いさらないようにするために・・・。

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says... "管理人のみ閲覧できます"
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2011.06.14 23:28 | | # [edit]
シカマル★まぴこ says... "Re: タイトルなし"
鍵コメさん>>
 こんばんみ!
 コメントありがとうございます~!長文大歓迎ですよ!とっても嬉しいです~♪
 この二人の曖昧な関係をね、限定の方で書きたいわけですよ、実はww
 いろいろ妄想してたのが、ちょっと出ちゃいましたわ。
 ツボってもらえてとっても嬉しいです~~♪
 うちの兄さん、いっつも損な役回りでかわいそうですけど、気にいっていただけてて天にも昇る気持ちです。
 実は私、兄さん好きじゃないんじゃ?なんて思ったりもしますがね。
 ドSな兄さんの方が好きなので、ちょっとそれはBな方で・・・ww
 さすがにミニョ相手にドSは披露出来ないんで・・・。ウフ
 
 ぜひぜひまた読みに来てくださいね~♪
 
2011.06.14 23:47 | URL | #- [edit]

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