Sweet Holiday

SUPERJUNIOR、イケメンですねの二次小説を書いています。 隣国のパールサファイアブルーのお兄さんたちのFFサイトです。 ソンミンペンですので、ミン君総受けFFが多いです。 キュミン・ヘミン・カンミン・イェウクなどあります。 色んなCPは苦手・・・という方はご遠慮ください。 二次小説、FF、BLの意味がわからない方はご遠慮ください。全て自己責任でお願いします。

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Take Off*11

次の角を曲がるとミニョの修道院が見えてくる。
テギョンはこのままミニョを連れて合宿所へ戻りたかったが、ミニョの心情を考えるとそう簡単には戻れなかった。

ミニョにそばに居ると辛いと言われた頃とは違うけれど、結局自分がミニョのそばに居ると彼女を駄目にしてしまうのか。
ようやく、ミニョを捉まえたと思った。
飛ぶようにアフリカへ去って行ったミニョを自分の元へ取り戻したはずだったのに。

テギョンは口唇をかみしめた。
言いようのない悔しさとやるせなさが心の中で渦巻いている。
ちらり・・・と母の顔が浮かぶ。
母からの悪縁は立ち切り、自分はその縁に囚われないと思っていた。
かつて母やミニョの両親を悩ませ苦しめていた悪縁は、もう自分たちには関係がないはずなのだ。
けれど、ふと。
この悪縁はまだ途切れていないのではないか。
まだ自分たちを結んでいるのではないかと疑ってしまう。

母のせいではない。
私のせいなのだと。

うつむくミニョの横顔が暗闇に隠れテギョンにはもう見えない。
こんなとき、なんといえばいいのだろう。
今まで、自分のことだけを考えてきたテギョンにはミニョにかける言葉が何も見つからなかった。
ただ、自分を信じてほしい。幸せにするからと、握った手に力を込めることしかできなかった。

車が修道院の前に着いた。
ミニョはシートベルトを静かに外した。

「ミニョ・・・」

行くな。

テギョンは、車から降りようとするミニョの手をつかみ離そうとしなかった。
ミニョは驚いた顔でテギョンを見た後に、静かに微笑んだ。

「オッパ・・・。」

大丈夫です。
と、ミニョの黒い瞳がテギョンに語りかける。
私は、大丈夫です。

じゃあ、俺は?俺はどうなる?コ・ミニョ。
お前に会えない日々を我慢してきた俺は?

テギョンは今にも叫び出したい衝動にかられた。
こんなにも他人に対して、自分から何かを伝えたいと思うことがなかった。
けれど。
たくさんこれまで愛の歌を作り、そして歌ってきた自分なのに、ミニョの前ではそれらが全く浮かんでこない。
何を言っても、彼女に届かないのではないか。
紡いだ言葉は彼女にとって意味があるのかどうか、そんなことを考えてしまう。
こんなにも臆病な自分に腹ただしさを感じて仕方がない。

「ミニョ・・・」

名を呼ぶだけで、自分の心の奥底にある感情が伝わるわけではないのは分かっている。
けれど、今のテギョンにはそれが精一杯だった。

ミニョは、そっとテギョンを抱きしめた。
誕生日の時のように優しく抱きしめ、肩をぽんぽんと叩いた。

「オッパ、今日会えて本当に嬉しかったです。」
「これから、毎日でも・・・会える」
「はい・・・。毎日、どこでもいつでも会えますね」
「ああ・・・」

それが叶わないことを二人が一番よく知っていた。
テギョンは自分の肩をたたくミニョの手を掴んだ。
そして、ミニョの両手を胸元で自分の両手で包みこみ、優しくミニョに口づけた。
涙が一筋、ミニョの頬をつたっていく。

「本当は・・・・。」

ミニョの熱い吐息がテギョンに届いた。
涙をぬぐう仕草をこれまでに何度見ただろう。
もう泣かせはしないと思っているのに、こうしてミニョの涙をまた自分はみている。

「本当は・・・ずっと一緒にいたいです。そばにいたいです。」
「だったら!!」

ミニョは、テギョンの言葉に応えずただ激しくかぶりを振り、泣きじゃくるだけだった。
震えるミニョの肩を抱きしめた。

「わかった。ミニョ。わかった・・・」

テギョンは、ミニョの髪を何度もなぜた。
半年前より伸びた髪は、ミニョにとても似合っていた。
会ってから、髪が伸びたことや、それがとても似合っていることも伝えていないことに気がついた。
何も、ミニョに会ってから伝えていない。
自分の気持ちも、何も伝えきれていない・・・・。

けれど。
ミニョがそう決断したのなら。

「ミニョ。いつでも電話しろ。いつでもだ。俺は迷惑だとか思ったりしない。いつでもお前の元へ駆けつけるから。
だから、我慢するな。俺は、いつも、お前のそばにいるから」

テギョンは、泣きじゃくるミニョから次々と流れ落ちて行く涙の雫を丁寧に指で拭う。
ミニョの涙が手を濡らした。
それでも、何度もテギョンはミニョのあふれ出る涙をぬぐった。

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Comment

もぐもぐら says... "No title"
こんにちは
テギョンさんの無償の愛が感じられます!
二人でどこか知らない国へ逃げちゃえ(^^;)
な~んて 勝手に思っちゃいました☆

では またね~

2011.06.21 15:41 | URL | #- [edit]
シカマル★まぴこ says... "Re: No title"
もぐもぐらさん>>
 無償の愛!!!
 うちのテギョンの愛を感じてもらえて嬉しいです。
 なんかあまりテギョンを上手に描けなくて・・・。
 二人で知らない国に本当に出かけちゃいそうですよねw
  
 いつもコメントありがとうございます~!嬉しいです~~☆
2011.06.21 19:24 | URL | #- [edit]

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