Sweet Holiday

SUPERJUNIOR、イケメンですねの二次小説を書いています。 隣国のパールサファイアブルーのお兄さんたちのFFサイトです。 ソンミンペンですので、ミン君総受けFFが多いです。 キュミン・ヘミン・カンミン・イェウクなどあります。 色んなCPは苦手・・・という方はご遠慮ください。 二次小説、FF、BLの意味がわからない方はご遠慮ください。全て自己責任でお願いします。

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琥珀の魔法

「何よ」
「いや、別に・・・」

もう、どうして私の顔をじろじろ見てるのよ!
と、言いたいのを我慢、がまん・・・。
イ・シンに「熱いうちにコーヒーを買ってこい」ってパシられ、汗だくになって買ってきた私の顔を
隣でコーヒーを飲みながらじろじろ見られてる。
その視線を直視出来ない私・・・。

コーヒーを渡した後、何か話したそうにしているシンの隣に立って、一緒になってテラスから下を眺めてる。
話したそうっていうのは私の願望かもしれないけど、隣にいることを嫌がっていないってことかな?
その証拠に私の顔をおもしろそうに見てるんだもん。

「お前さ」
「何よ」
「コーヒー飲まないの?いつも俺の分だけ買ってくるだろ?」

って、言うけど!
二つ買ってきたら、一緒に飲みたいです私っていうポーズみたいじゃない!
でも、コーヒーを渡してすぐ居なくなればいいのかな?
なんて悶々と考える私に気付いて、シンは不思議そうな顔をして見てた。
危ない子だと思われちゃう。

「コーヒー、苦手なの」
「へぇ」
「おじいちゃんにね、コーヒーなんて欧米人の飲む飲み物だって怒られてから、苦手になっちゃって」
「へぇ・・」

興味ないなら聞かないで!って言いたくなるような反応に苛立つけれど、どうしてか彼の隣から動けない。
特に笑うわけでもなく、おもしろい話をしてくれるわけでもない。
ただ下を歩く学生を見てるだけ。
たまに、シンの方から聞いてくるけど、私の問いかけには無反応。
なんなのよ!聞いてないの!って怒りたくなるけど、きっとこの王子様はそうやって怒られることに慣れてないんだろうな。
怒ったら、きっとヘソまげちゃう。

「飲んでみる?」
「え?」

急に言われて思わず聞き返すと、シンは苦笑してた。
自分の飲んでるコーヒーを私にそっとよこす。

「きっと、このコーヒーはおいしいよ」
「どうして?」

わからなくて首をかしげると、フッとシンが笑った。

「俺がさ。特別な魔法をかけておいたから。」
「魔法!?」
「そ。魔法。イ・ギュウォンが、コーヒーを美味しく飲める魔法」

シンはそう言うと、いたずらっぽく笑う。

「そして」
「そして?」
「今日一日、お前がドジらないようにっていう魔法もおまけにかけといた」
「ちょっと!」

シンはコーヒーを私に押し付けると、そのまま校舎へ入って行った。
一度も振り返らないで、入ってく。
手渡されたコーヒーはまだ熱い。

イ・シンがかけた魔法入りのコーヒーにそっと口づける。
ふわっとコーヒーの香りと甘いミルクの香りが混ざり合う。
見事だわ、イ・シン。
おいしいわ。

昔、おじいちゃんに怒られてからずっと苦手だったコーヒー。
苦い苦いコーヒー。
イ・シンの魔法にかかって、おいしくなったコーヒーはほんのり甘くて、だけど少し苦い。
時々顔をしかめながら、半分以上残ってたコーヒーを飲みほした。
あいつ、ドジらないようにっていう魔法もかけたって言ってた。
ホントに失礼な奴!
そんなにドジってないのに。
余計なお世話!!って言いたいところだけど。

今度は、私が魔法入りのコーヒーを届けてあげよう。
どんな魔法をかけたか言わないけれど。
だって、言ったら絶対怒るもの。
それこそ、余計なお世話だって言うかもね。

孤高な王子、イ・シン。

あなたが、幸せに笑えるように。
心の底から笑えるように。

そんな魔法をかけておくね。


END

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