Sweet Holiday

SUPERJUNIOR、イケメンですねの二次小説を書いています。 隣国のパールサファイアブルーのお兄さんたちのFFサイトです。 ソンミンペンですので、ミン君総受けFFが多いです。 キュミン・ヘミン・カンミン・イェウクなどあります。 色んなCPは苦手・・・という方はご遠慮ください。 二次小説、FF、BLの意味がわからない方はご遠慮ください。全て自己責任でお願いします。

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LOVE SONG*5

二人は、とぼとぼと合宿所までの道のりを歩いた。
夜遅いこともあり、素性がばれることなく深夜の道を二人で闊歩する。

ミナムはシヌの少し後ろを歩く。
シヌはミナムの足音を聞きながら、ゆっくりと歩く。
合宿所までどれだけ歩けば着くのか。
きっと気が遠くなりそうな時間がかかるだろう。
歩きながらも、明日のスケジュールと歌を歌えない自分に対して苛立つテギョンの顔を思い浮かべ、
シヌは憂鬱になった。

一方のミナムは、口笛を吹いていた。
ミナムが好きだと言うロックバンドの曲で軽快なリズムがミナムの口から紡ぎだされる。
ミナムの口笛が夜風に乗って流れていく。
ミニョなら。
夜に口笛を吹くと蛇が出るから駄目ですよ、なんて言うかもしれない。
そんなことまでミナムとミニョを比較してしまう自分にシヌは苦笑する。

「夜に口笛吹くなんてって、ミニョなら言いそうだよね」

ドキリとした。
まるで自分の心を見透かしたような言葉に、シヌは数歩後ろ歩くミナムを振り向けなかった。

「そうだな」
「あいつ、迷信深くてさ。夜爪を切ったらだめだよとか、誕生日にはわかめスープを飲まなきゃとか」
「・・・そうか」
「あと。靴!」
「・・・靴?」
「そう。カン・シヌ、あんた知らない?靴の迷信」
「たしか・・・。」

シヌは、自分の父がよく「良い靴を履いていると、靴が良い場所に連れてってくれる」と何度も言っていたのを思い出した。
だから、シヌはなるべく良い靴を選んで履くようにしていた。
それが迷信なのかことわざなのかわからないが。

「違うよ」
「違う?」
「そっちじゃなくて、靴を贈るとね。
 その人と遠く離れていってしまうっていうのあるの知らない?」
「・・・・。」
「靴がさ、逃げてっちゃうんだって。」
「贈っては・・・いなかったんだけどな」

あの時ミニョに渡しそびれた靴はもう手元にない。
靴がミニョを連れ去ったとは思わない。
自分の弱さが靴に伝わったのかもとは思う。

「迷信だよね」
と、ミナムがけらけらと笑った。
「そうだ、迷信だ。」
靴を贈らなくても、ミニョは遠くへ離れてしまった。
つなぎとめることも出来ず、ただ遠ざかる彼女を見つめるだけで・・。

「ミニョさ」
「うん」
「好きだって言ってたよ。あの曲」

シヌの足が止まった。
突然のことに、ミナムはシヌの背中に追突し、ぶつかった鼻を押さえた。

「急に止まるなよ!」
「ミニョが?」
「前に・・・言ってた。あんたに背中を押してもらったって。
 泣いているときに、あの歌を歌ってくれたって言ってた。
 今でも、思いだすみたいだよ。歌を歌ってくれた時のことを」
「・・・。」
「だからさ、嫌いにならないでよ」

ミナムはふと、空を見上げた。
夜空にはまばゆい星がたくさん輝いている。

「見てよ、カン・シヌ。綺麗な星空だよ。アフリカではもっとたくさん星が見えてるのかな」

シヌは星空を見上げた。
星の存在や星の一生を考えると、自分の存在やプライドなんてちっぽけなものだと思える。
遠いアフリカの空の下、同じようにミニョが星を見上げ、そして自分が歌った歌を思いだしているとすれば本望だ。
だのに、自分は一人だけ苦しいと謳うことをやめていた。

今度はミナムが先に歩き、その後をゆっくりとシヌが歩く。

「どういういきさつで、あの歌をミニョに歌ったか俺は知らないし、知りたくもない。
でもさ、あんたが苦しんでる姿をみたらなんだか辛くて・・・。」
「ミナム・・・。」
「俺には多分打ち明けてくれないだろうなって思ってた。でも、俺だけがあんたを救えるって思った。
だから、どうしても話して欲しかったんだ。」

くるりとミナムは振り返った。

「少しは・・・救われた?」

ミナムは正面からシヌを見つめた。
真っ直ぐに、ただ真っ直ぐにシヌを見つめている。
もう、目をそらさなかった。
シヌは、ミナムの黒く闇に吸い込まれそうな瞳をじっと見つめ返した。

「救われたよ、コ・ミナム。」
「良かった」

ミナムは笑った。
ミニョとは違う笑顔でシヌに笑いかける。

「もう少しで家に着くかな?」
「まだまだ遠いぞ」
「えー!もう疲れちゃったよ・・・。」

なんて言いながら、シヌはミナムの隣を歩いた。
まだまだ合宿所までは遠い。
夜明けも遠い。
けれど、明けない夜が来ることがないことをシヌは知っていた。

歌で、ミニョの涙が乾けばと。
自分の気持ちを歌詞に隠して歌ったあの曲。
朝になれば、謳わなければならない。
もう、きっと大丈夫だ。
きっと、歌える。

彼女のために歌ったあの歌を。
遠い空の下にいる彼女のために、もう一度歌おう。

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Comment

もぐもぐら says... "No title"
こんにちは~
昨日 シカマル★まぴこさんのお話を全部読み返していたのよ~
LOVESONGも・・・更新 嬉しいですわ。
またね~(^。^)y-.。o○





 
2011.08.17 11:47 | URL | #- [edit]
シカマル★まぴこ says... "Re: No title"
もぐもぐらさん>>
 こんにちは~!
 コメントありがとうございます!
 
 そ・・そして!読み返していただいたんなんて!!
 嬉しすぎです!
 ありがとうございますだ・・・・。
 なかなかお話更新してませんが、またぜひ遊びに来てくださいネ♪

2011.08.17 14:09 | URL | #- [edit]
says... "管理人のみ閲覧できます"
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2011.08.17 17:59 | | # [edit]
シカマル★まぴこ says... "Re: タイトルなし"
鍵コメさん>>
 鋭いヨミ!
 そういう流れですww
 そして、それからBな話へ・・・・・・・・ww

 相変わらず悶々兄さんだけど、少し晴れやかになったかしらw
2011.08.17 19:47 | URL | #- [edit]
よこち says... "少しずつ"
今回は落ちついて読めましたよ!
BLな雰囲気には進まなかったみたいですね。ふふ
シヌひょんは歌をうたえるのでしょうか!?
心配ですね~。
2011.08.17 22:44 | URL | #- [edit]
シカマル★まぴこ says... "Re: 少しずつ"
よこちさん>>
 コメントありがとうございます~。
 落ち着いて読めて良かったですww
 うっかりBLな流れに行きそうですけどwとどまってます、兄さんとマンネw
 シヌヒョンには声高らかにうたってもらいますよー!多分きっと・・・・ww

 
2011.08.17 23:57 | URL | #- [edit]
なつめ says... "ちわ!"
兄さんが切ない~と思ったら、救われてよかった…。
ミナムいい子~(^o^)b
なんか、この青い?濃紺な感じ好きです。

ここからBでLな流れになるんですか~!?(ドキドキ)
2011.08.18 22:19 | URL | #RmVAfd/w [edit]
シカマル★まぴこ says... "Re: ちわ!"
なつめさん>>
 ちわわ!!
 コメントありがとうね~。
 兄さん、ようやく救われてきましたよw
 ホントかわいそうw
 ここから、Bな流れに行きたいですわw
 
2011.08.18 22:58 | URL | #- [edit]

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