Sweet Holiday

SUPERJUNIOR、イケメンですねの二次小説を書いています。 隣国のパールサファイアブルーのお兄さんたちのFFサイトです。 ソンミンペンですので、ミン君総受けFFが多いです。 キュミン・ヘミン・カンミン・イェウクなどあります。 色んなCPは苦手・・・という方はご遠慮ください。 二次小説、FF、BLの意味がわからない方はご遠慮ください。全て自己責任でお願いします。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

雨やどり*4

二人は坂の手前にさしかかっていた。
いつものように坂の上の自販機で飲み物を買い、そこで少し休憩して合宿所に戻る予定だった。


ぽつり・・・・。

二人の頬に雫が落ちた。
シヌは空を見上げた。
空一面に灰色の雲が蔽い始めている。
雨か。
と、思ったとたんに激しい雨が二人を襲った。

「ミナム、走れ!とりあえず、あの木の根元で雨やどりだ」

突然の激しい雨に驚くミナムの手を握り、二人は坂の上の木の下にかけこんだ。
大きな木が雨粒からシヌとミナムを守ってくれる。
「すごい雨ですね!」
ミナムが濡れた髪や顔をタオルで拭う。
「すぐ止むと思うよ。ほら、あっちの方に雲の切れ間がある。この雲が流れていったら雨もやむさ。
それまで、少し休もう」
「そうですね。」

雨にぬれ、ミナムは寒くなってきたのか木の根元に座らずに立って、体を小刻みに動かしている。
白い吐息が、ミナムの小さな口から吐き出される。
吐息が白くなってくるほど、寒い季節になり始めていた。
もうそろそろ、雪が降り出してもおかしくないのだろう。
シヌは、自販機に向かって走り出した。

「シヌ兄貴!」

ミナムが驚いて声をかける。
ずぶぬれになって戻ってきたシヌの手に、温かい飲み物が2本あった。
「ほら。」
1本をミナムに渡す。
「ありがとうございます。
でも・・・兄貴が、ずぶぬれになってしまいました」
「心配してくれるのか?」
シヌは濡れた髪をタオルで覆いながら、心配そうに見つめるミナムの頭をなぜた。
ミナムの髪の毛も濡れている。
そういえば、この前ミナムは熱を出していなかったか。
高い熱ではなかったようだが、だるそうにしていた。
元気そうにしていても、風邪をひいて具合を悪くしていることがある。
素直に具合が悪いとなかなか言いにくいのか、倒れる直前まで隠して寝込むこともあった。
心配をかけまいとしているのか。

「ミナム・・・」
「はい?」
「温かいか?」
「とっても温かいです!」

ミナムが笑う。
カンを握る手の震えが止まっていた。

「ミナム、少し座ろう。ここに座れ。立ってるばかりじゃ疲れて戻れなくなるぞ」

シヌは、首にかけていたタオルを木の根元に置いた。

「でも、シヌ兄貴の首が寒くなっちゃいます」
「俺は大丈夫だ。良い方法があるから」
「良い方法?」

シヌはミナムをタオルの上に座らせた。
そして、自分の着ていたウィンドブレーカーを脱ぐ。

「シヌ兄貴!?」
「ミナム、お前も協力してくれよ?」

と、言うとシヌはミナムの隣に座り、ぐいと肩を抱いた。
「寒くないだろ?」
そして、自分とミナムにかかるようにウィンドブレーカーを肩にかけた。
互いの体温が伝わる。
雨に濡れて冷たくなっていた体が温まってくるのが感じられた。
抱いた華奢なミナムの肩から、男性ではなく女性の体の細さを痛感した。
ここで、「お前、本当は女なんだろう?」と言ってしまうことも出来た。
けれど、今言ってもミナムは警戒してしまうだけだろうし、テギョンと同じ立場になれることもないだろう。
シヌはぐっと我慢した。
ミナムの首筋に雨粒が伝う。
あわててシヌは視線をそらした。
女性と意識すればするほどつらくなるのは自分だからだ。
肩を抱き、体を寄せても揺らがない自信があったはずなのに、こんなにも心がざわつくとは思わなかった。
それでも、シヌはこの抱き寄せた体を手放したくなかった。
心と体がざわついても、今この瞬間だけは体を寄せ互いの体温を感じ合いたかった。

「シヌ兄貴のおかげでとっても温かいです」
そんなシヌの気持ちを感じることもなく、ミナムは無邪気に言う。
この無邪気さで救われているような、地獄に落とされているような、なんとも言えない気持ちになる。
「よかったな。お前が協力してくれてるから俺も温かいよ」
ミナムが嬉しそうに笑う。
自分のよこしまな気持ちが体から伝わってなくてよかったなとシヌは苦笑した。


関連記事
スポンサーサイト

Post comment

管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。