Sweet Holiday

SUPERJUNIOR、イケメンですねの二次小説を書いています。 隣国のパールサファイアブルーのお兄さんたちのFFサイトです。 ソンミンペンですので、ミン君総受けFFが多いです。 キュミン・ヘミン・カンミン・イェウクなどあります。 色んなCPは苦手・・・という方はご遠慮ください。 二次小説、FF、BLの意味がわからない方はご遠慮ください。全て自己責任でお願いします。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

雨に唄えば*4(ミナム×ミニョ)前篇 

雨が降ると思い出す。
誰も信じられないと思っていたあの頃。

寒さに震えるミニョの体を抱きしめながら、世界中の全てを憎んだ。
もう今は寒さに震えることもなく、世の全てを憎むこともない。
けれど。
雨は苦手。

憎みながらも、人を恋しく思う自分が情けなく思うから。

**

雨の日はちょっぴり憂鬱。
お気に入りの服を着ても濡れてしまわないか気になるし、どこにも遊びに行けない。
けれど、温かい部屋で温かい飲み物を飲みながら、ほっこりすることが出来るのは雨の日。

今は雨の日も憂鬱にならなくなった。
雨の日でも楽しめることがたくさんあると教えてもらえたから。
大好きな人の体温を感じながら、幸せを噛みしめられるから。
今なら院長先生と一緒に見た映画のように、幸せな気分で雨の中で唄えそう。
雨の中で歌ったらどんなに楽しいだろう。
考えるだけでもワクワクする。

**

「お兄ちゃん」

ミニョに呼ばれてもミナムはうわの空で、窓ガラスを打ち付ける雨粒を見つめていた。
時折、物憂げにため息をつく。
そんな兄の姿にミニョは首をかしげる。

「何かあったの?」

もしかしたら、何か事件を起こしたのかしら?
それとも、スキャンダル!?

A.N.JELLとして活躍する兄コ・ミナム。
以前は自分がミナムとしてほんの少しの間A.N.JELLの一員として芸能活動をしていたミニョには、
ミナムの大変さがわかるだけに、元気のない兄の姿を見ると心配になってくる。
今日は珍しく、他の3人が合宿所にいない。
それぞれ別の活動をしていると兄に聞いた。
ミニョは、テギョンがすぐ帰ってくるから合宿所で待っていてほしいと連絡があって、ここにいた。

合宿所は自分がいた頃と変わりなかった。
シヌの愛用の茶器セットや、ジェルミのお気に入りのクッション。
そして冷蔵庫にはテギョンが飲む水のボトルが所狭しと並んでいた。
飲んでも良いとテギョンに言われたが、なんとなく手が出せない。
冷蔵庫の前でうろうろしていると、声が聞こえた。

「ミニョ・・・。」

ようやくミナムが声を出した。
か細い、明らかに元気のない声にますますミニョは心配になる。

「どうしたの?何かあったの?」
「ミニョ・・・ミニョは良いなぁ」
「え?どういうこと??」

突然の発言にミニョはわけがわからない。

「なんでもない。お前が羨ましくて仕方ないよ」
「どう・・・どうしたの?お兄ちゃん」

小さい頃から決して人をうらやむことのない兄だった。
どんなに恵まれた環境にいる人にでも、羨ましいと言ったことがない。
自分は自分だと。
自分だけが自分を作り出せる。
なりたい自分になれるのは自分だけだと、持論を持っていた。
その強気の姿勢が彼をアイドルにし、アイドルとしての魅力であるとミニョは思っていた。
そんな兄と一緒にいたミニョも、羨ましいと言うことはなかった。
ただ一度だけ。
髪が短い時に一度だけ。
女性らしい長い髪を持つ女性を羨ましいと思ったぐらいで。

「今日のお兄ちゃん、何か変」
「はは。」

ミニョが顔をじろじろと覗く。
もうあの頃と違って、似ているものがなくなった。
けれど、ふとした表情や仕草がミニョとミナムを混同させる。

「ミニョ」
「何?」
「きっと・・・雨のせいだよ」
「・・・雨?」

ミニョは外を眺めた。
雨がぱらぱらと降っていた。
最近、この合宿所にくると雨がふることが多い。
季節がら仕方のないことだけれど。

「相変わらず・・・雨が嫌いなの?」
「そうだね・・・。雨は嫌いだ。」

頬杖をつきながらミナムは外を眺める。
やまない雨。
憂鬱な雨・・・。

ミナムの口からため息が漏れた。

にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ
にほんブログ村
関連記事
スポンサーサイト

Post comment

管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。