Sweet Holiday

SUPERJUNIOR、イケメンですねの二次小説を書いています。 隣国のパールサファイアブルーのお兄さんたちのFFサイトです。 ソンミンペンですので、ミン君総受けFFが多いです。 キュミン・ヘミン・カンミン・イェウクなどあります。 色んなCPは苦手・・・という方はご遠慮ください。 二次小説、FF、BLの意味がわからない方はご遠慮ください。全て自己責任でお願いします。

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雪の華*3 (完)

薄暗い車内だったけれど、テギョンにはミニョが陰りのある表情をしていたのが薄らと見えていた。


ミニョを悩ませているものが何であるのか。
テギョンはその全てを受け入れる覚悟も準備もしていたが、当のミニョはそれをさし示そうとしなかった。
ミニョにとって、自分は何であるのか。
ミニョの不安がなくなるなら、自分は何でもする。

今度はテギョンが開いた口から言葉を紡ぎだすことが出来なかった。
何を言えば、ミニョの不安が取り除かれるのか。
何を言っても、ミニョの心が休まらないのなら・・・。
いっそ・・・・。

「ミニョ」
「はい」
「今はゆっくり、風邪を治せ」
「はい・・・」
「風邪が治ったら、二人でどこか遠い国へ行こう」
「・・・え?」
「誰も俺たちのことを知らない、遠い遠い国だ」

テギョンはミニョの小さな細い手を握った。
この手に何度癒されたかわからない。
肩をぽんぽんと優しく叩かれ、存在を感謝されたことなど一度もなかった。
この手に出会うまでは。

だから、永遠にこの手を守ろうと・・・。
いついかなる時も、彼女を守ろうとテギョンは思う。

「何も考えるな。今は、体を休めろ」
「はい・・・。」

テギョンはミニョの頭を抱きしめ、自分の体へ抱き寄せた。
ミニョの髪の毛に小さく口づけを落とす。
ふと、窓の外を見ると、雪が降りだしてきていた。

「雪・・・ですね」
「そうだな・・・」
「今年、初めての雪でしょうか?」
「そうかもしれないな」

小さな雪の結晶がまるで花弁のように、ひらひら・・・ひらひらと、空から舞い降りてくる。

「まるで、雪の・・・華のようですね」

テギョンの体に委ねながら、ミニョは今年初めて降る初雪を静かに眺めていた。
永遠にこの愛が続けばと・・・。


いつも、ミニョが修道院から立ち去るテギョンの車が見えなくなるまで見送っていた。
けれど、今日はテギョンがミニョを修道院の扉が閉まるまで見送った。
熱がだんだんと高くなり、これ以上留めておくことは困難になってきた。
離れがたい気持ちを抑え、門番のシスターにミニョを頼んだ。
重々しい扉が、音を立てて閉じられた。
永遠に会えなくなるわけではないのに、この扉が閉じられる瞬間が一番嫌いだった。

テギョンは、降りやまない雪を仰ぎ見た。
吐き出される白い息と雪が混じり合う。
牡丹のようにあでやかな大きな雪が、テギョンの上に降り積もる。

「ミニョ・・・」

ミニョの名を呟くテギョンを覆い隠そうとするかのように、雪が降り注ぐ。
暗い夜の空、月さえ姿を見せず、ただ華のような雪だけが舞い降りてくるばかりだった。

そっと、手を出すと、雪の華は儚く消えていく。
水滴となった華の残骸をテギョンは固く握りしめた。

「ミニョ・・・ミニョ・・・」

何度も愛しい人の名を呼んだ。
彼女の気持ちが安らげるように、祈りをささげながら。
自分を星だと例えた彼女。
いつでも彼女を照らす星でありたいはずなのに・・・今は彼女を惑わせている。
自分の放つ光が、彼女を苦しめているとすれば、自分は・・・。


「違う・・・」

テギョンはかぶりを振った。
違う・・・。
自分はいつでもミニョを照らす星なのだ。
ミニョが迷い苦しむその先にあるべき光でいなくてはならないのだ。
もう二度とミニョを放さないと心に誓った。
もう、あの時のような苦しみを二度と自分のせいで味あわせたくない。

離れていても、いつでも、お前の傍に俺はいる。
だから、ミニョ。
俺という光を見失うな・・・。

雪がしんしんと降り積もる。
世界を全て包み込むかのように、ただ、深々と・・・・。

テギョンは、車に乗り込み、合宿所へと車を走らせた。
途中、高速道路の両脇にならぶ緑の電灯がふと目に着いた。
最初にミニョを修道院へ送った時もこの緑の電灯が道を照らしていた。
未来への道しるべのようだと思った緑の光が、あの時と同じようにテギョンを照らす。

まだ・・・。
俺たちの未来へ続く灯は消えていない。
二人の未来への旅はまだ始まったばかりだ。

テギョンは車を走らせる。
二人が待つ未来へ向かって。

END



繋がるつもりじゃあなかったんですが、以前書いた、「take Off」に出てくる二人の続き・・・・。
みたいになってしまいました。
読まなくてもお話に差し支えないと思いますが、読んでたら、ああ!あの悶々した二人ね!と分かっていただけるかとww
もう~悶々しっ放しでごめんなさい・・・。ガクッ・・・。

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Comment

よこち says... "なるほど~"
焦れったいような~シカマルさんのテギョン×ミニョは
ゆっくり、のんびりだね~。
でも、じれじれしながら次はもっと進む~!?と思うから読んでる私も予想しながら楽しいよ~ 
雪のお話しいいね~♪なんだかしっとりくるわ
2012.01.18 12:07 | URL | #- [edit]
シカマル★まぴこ says... "Re: なるほど~"
よこちさん>>
 
 だは・・・。
 悶々大好きが、ここでも悶々させちゃってw
 誰もすっきりはっきりしない私のブログ・・・。
 次は進むのか、これで終わるのかwww
 ぜひぜひ予想してくだされ~♪
 
 
2012.01.18 13:06 | URL | #- [edit]
シネちゃん大好き says... "マッチの火のような・・・"
ボワッっと勢いよく燃えたけど・・・その後の火は小さくなるだけ・・・。
恋って儚いくせにその温もりが優しくて・・・心に残っちゃうのかな・・・。
詩の世界のようでしたよ~。

悶々とした分だけ・・・明るい光の差す方へ、ゆっくりとあゆんで言って欲しいな~。
大人な感じのテギョンとミニョ。
やっぱり好きですぅ・・・。
2012.01.18 22:47 | URL | #- [edit]
シカマル★まぴこ says... "Re: マッチの火のような・・・"
シネちゃん大好きさん>>
 
 コメントありがとうございます~!
 なんか儚い若君の横顔がぼんやりと・・・。
 この悶々とした二人・・・にも、明るい未来が待ってると思います。
 この後も上手に描き切れればいいのですが、予定は未定です・・・。
 芸能界難しいんだもん・・・。

 好きって言っていただけて嬉しいです~~~☆ぐふ♪
2012.01.19 11:30 | URL | #- [edit]

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