Sweet Holiday

SUPERJUNIOR、イケメンですねの二次小説を書いています。 隣国のパールサファイアブルーのお兄さんたちのFFサイトです。 ソンミンペンですので、ミン君総受けFFが多いです。 キュミン・ヘミン・カンミン・イェウクなどあります。 色んなCPは苦手・・・という方はご遠慮ください。 二次小説、FF、BLの意味がわからない方はご遠慮ください。全て自己責任でお願いします。

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空も飛べるはず *9 (キュミン)

kyu.jpg

空も飛べるはず *9



「キュヒョン!!」

最初に気付いたのは、リョウクだった。
朝食を食べている最中に、キュヒョンが帰って来た。

「ただいま」

短くキュヒョンが言う。
けれども、ソンミンは顔を見れなかった。
玄関が見える位置にいないソンミンは振り返らないとキュヒョンの顔が見えない。
キュヒョンの声がどことなくいつもと違っていて。
自分が声をかけて良いものか迷うような声で。
ソンミンはすぐにキュヒョンに声をかけることも、傍に駆け寄ることも出来なかった。

キュヒョンはそんなソンミンに気付いたのか、何も言わずに皆に頭を下げると部屋へと入っていった。

「あいつ・・・大丈夫か」

ウニョクがまず口をきいた。
たった一日キュヒョンに会わなかっただけなのに、顔色は悪くやつれていた。
例の事件でかなり事務所からしぼられたのだろう。
どういう沙汰が下ったのか、12階のメンバーは誰も知らない。
キュヒョンが部屋から出てきて説明をするのを待つしかない。

「ソンミン、様子を見てきたらどうだ?」

イェソンがずっとうつむいているソンミンに声をかけた。
同室だからという意味合いもあるだろうし、一番真実が聞きたいのはソンミンだと誰もが知っていて。
なかなか自分から一歩踏み出せないソンミンの背中をイェソンが押した。

何を・・・しゃべれば良いんだろう。

イェソンに背中を押されても、ソンミンはその場から立てなかった。
キュヒョンの顔を見たい。
でも、今のキュヒョンに何て声をかけて良いのかわからない。

いつから付き合ってたの?
俺より好きなの?
これから俺たち・・・どうしたら良いの?

聞きたいことは山のようにある。
けれども、聞いてどうなる?とソンミンは自嘲する。
事実を知ってもっと遠い存在になったら?
曖昧なままが良いとは思わない。
でも、完全に失うのは怖い・・・。

ソンミンはどうして良いのかわからず、ただうつむくだけだった。
そんなソンミンの肩にイェソンは手を置いた。

「今聞かないと、これからもっと聞けなくなるぞ」
「兄さん・・・」

わかってるんです。
今しかないって。
今聞くしかないってわかってるんです。
でも、体が動かないんです・・・。

イェソンががんばれと言ってくれているのが、肩に置かれた手から伝わってくる。
ウニョクもリョウクも同じ気持ちで、ソンミンを見守ってくれている。
ソンミンは、大きく息をはいて立ち上がった。
このままじゃいけないのは他の誰より自分が一番わかっている。
弱る心を奮い立たせ、ソンミンは部屋の前に立った。

「キュヒョン・・・」

ようやくの思いで声を出す。
けれども、部屋から反応はない。

「キュヒョン・・・」

もう一度呼んでみるが、声は聞こえない。

どうしようか。

躊躇いながらドアノブに手をかけたときだった。

「みんな、いるか?」

12階からイトゥクがやってきたのだ。
ソンミンは息をのんだ。
ドアノブから手を引っ込める。

躊躇った分タイミングを逃してしまった。
今声をかけないといけなかったのに。
心のどこかで、キュヒョンを信じていなかった自分への罰なのか。
もう、キュヒョンに事実を聞くことは出来ないだろう。

もう、聞けない。
キュヒョン。
お前の声は、もう聞けないの・・・?



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