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終わった!!
やっと終わりました~。
もう少し・・・イェウクを勉強したいと思います・・・。
あなたにサラダ *6 (完)
リョウクが部屋に入るとイェソンはペットの亀に餌をあげている最中だった。
リョウクが入ってきても、顔をあげずに、
「お帰り」
と言っただけだった。
リョウクも「ただいま」と一言言って持っていた手荷物を自分の場所に置いて、部屋着に着替えた。
いつものこの部屋の風景だ。
自分の荷物の整理をしたり、PCに座ってメールをチェックしてしばらくすると、亀に餌をやり終えた
イェソンがぼそっと呟いてくる。
「今日はどうだった?」
「今日も普通です」
「そうか」
「はい~」
「何か変わったことはなかったか?」
「ん~?特に・・・」
「そうか」
そんなやりとりを毎日続けている。
キュヒョンとソンミンのように何かと話してるわけでもなく、ただイェソンに聞かれるまま答える。
それでもイェソンは満足そうな顔をしていた。
美味しかったって言ってあげたら?
と、先ほどソンミンに言われた言葉が思い浮かぶ。
言えば確かに喜ぶだろうが、なんとなく言いたくない。
でも、朝何気なく言った言葉を覚えてくれていたイェソンに、やはり礼をした方が良いのだろう。
「あの・・・」
「なんだ」
「今日は・・・」
と、言いかけたリョウクはイェソンを見ると、じっとリョウクの次の言葉を期待して見つめている
イェソンの瞳とかち合った。
待ってる・・・なんて言うか待ってる・・・!!!
そう思うと、感謝の弁を述べたい気持ちがしぼんでいく。
けれども、ソンミンに明日会って、言えなかったと言えば悲しい思いをさせるだろう。
期待しているイェソンの意のままになるのは悔しいが、キムチチャーハンを作ってくれたソンミンの
想いに報いたい。
「ありがとう・・・ございました・・・・」
「何が?」
わかってて言ってる!!とリョウクはにこやかな笑顔の裏で毒付いた。
素直に頷いてくれればいいものを・・・。
こういうとき素直に言わないのがまたイェソンなのだが。
「あの・・・キムチチャーハン・・・」
「ああ。」
「美味しかったです。兄さんがソンミニヒョンに言ってくれたんでしょう?」
「まぁ・・・」
「ありがとうございます」
イェソンはしおらしくリョウクが言うので、口元が緩むのを押さえきれなくなってきたようで、
細い眼が一層細くなっていく。
「リョウク・・・兄さんはお前が喜んでくれればそれでいいんだ」
「はぁ・・・」
そしてついに感極まって、やや無表情のリョウクに抱きついた。
力一杯抱きしめられたリョウクは、苦痛の表情を浮かべながらもイェソンに抱きしめられたままでいる。
嫌がればめいっぱい悲しそうな顔をするだろうし、喜べばもっと強く抱きしめられて息が苦しくなる。
今までの経験からなされるがままでいるしかないのをリョウクはわかっていた。
それでも少し耐えきれずに言うと、イェソンはようやくハッと気がつくのだ。
「兄さん・・・苦しいです」
「そうか。ごめん。で、サラダはどうだった?」
抱き締める力を緩めると少し自由になったリョウクはイェソンの顔を仰ぎ見た。
にこにこ・・・ではなくてニヤニヤとしているイェソンがすぐ目の前にある。
なんて答えれば良いかなんてわかっているけれど。
「サラダですか?普通でしたよ」
「リョウク~~~!!!美味しかっただろ?美味しかったって言ってくれよー!」
「や、だから、普通でしたって」
「いや、美味しかっただろ?」
「いえ、普通です」
「いや、美味しかったって・・・・」
と、不毛な会話が永遠に続き、どちらかが折れるまで繰り返される。
それもまた、この部屋の日常。
他の誰にも兄さんがこんな兄さんであるなんて見せられるわけもなく。
リョウクだけに見せるこの姿が素なのかなんなのか。
自分だけに見せていると思えば嬉しいような気もする。
ちらり・・・とリョウクはイェソンを見ながら再びしおらしく感謝した。
「兄さん・・・」
「なんだ?リョウク」
「ありがとうございます」
「リョウク~~~~~!!!!」
イェソンの絶叫が部屋に響いた。
その絶叫が皿洗いしているソンミンの耳にも聞こえていた。
二人は聞こえてないと思っているだろうが、二人のやりとりなどダダモレなのだ。
「あ~良かったね、兄さん」
洗いながら、兄さんの嬉しそうな顔を想像してくすりとソンミンは笑った。
自分のキムチチャーハンも役に立ったし、リョウクは喜んでくれたし、イェソンは絶叫してくれたし、
もう文句なしだ。
皿を洗い終え、ソンミンは全てが上手くいって満足そうに頷いた。
「ソンミニヒョン、終わった?」
「うん。終わったよ」
「じゃ、こっちでワインでも・・・」
「良いね」
洗い終わった頃合いを見てキュヒョンが部屋から顔を出した。
手にはワインを持っていた。
「じゃあ、飲もっか」
ソンミンが言うとキュヒョンが嬉しそうに微笑んだ。
「今日も一日お疲れ様!」
+END+
なんだか・・・・イェウクじゃなくて、結局キュミンで終わってしましました・・・。
私にはまだイェウクは無理だったのか!!と。ううう。
それでも、イェウクペンの方に喜んでもらえたら嬉しいです~・・・・。
ホント・・・すみません・・・ガクッ。
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