Sweet Holiday

SUPERJUNIOR、イケメンですねの二次小説を書いています。 隣国のパールサファイアブルーのお兄さんたちのFFサイトです。 ソンミンペンですので、ミン君総受けFFが多いです。 キュミン・ヘミン・カンミン・イェウクなどあります。 色んなCPは苦手・・・という方はご遠慮ください。 二次小説、FF、BLの意味がわからない方はご遠慮ください。全て自己責任でお願いします。

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ヒョンはつらいよ *6







ヒョンはつらいよ *6




事務所のシャワーで、お互いの体の残り香と情欲の証を流れ落として外に出ると、
もう空が白み始めてきていた。
今更宿舎にいるマネヒョンに外泊の電話をしても意味がない。
こんな明け方に事務所付近で待っているファンもいないだろうが、用心して裏口からこっそりと出る。
下手にサングラスやマスクをしてしまうと目立ってしまうので、キャップを深くかぶり、
着て来た格好のまま外に出る。
二人は、体の火照りを覚ますため、タクシーを捕まえるほんの少しの間歩くことにした。


ん~・・・と大きくソンミンは歩きながら背伸びをする。
固い床の上での行為で体があちこち痛い。
縮こまる背中を大きく伸ばしているとキュヒョンが笑った。

「痛いですか?」
「痛いよ。」

誰のせいだよ・・・と頬を膨らませて言うとキュヒョンは笑いながら申し訳なさそうにするわけでもなく、
平然と手を掴んだ。
ぎゅ・・・っと手を握りしめられて、思わずソンミンはキュヒョンの顔を見つめると、彼は正面を向いて
いた。

その手を振りほどこうかとも思ったが、キュヒョンの握る力が強くてソンミンは諦めてそのまま
手をつないで歩き続ける。
男二人で明け方の町を歩く姿をファンに見られたら・・・と思ったが、キュヒョンの潔い顔を見ていたら
そんなこともどうでもよく思えてくる。

「ね。キュヒョン」
「はい」

キュヒョンとは対照的にソンミンはずっと俯いて自分の靴のつま先を見つめながら歩いていた。
自然と少し汚れたスニーカーと綺麗な皮靴が交互に目に入ってくる。
もちろん、自分は着の身着のまま飛び出してきたので、そこらへんにあった汚いスニーカーで。
やけに綺麗に手入れされてるキュヒョンの茶色い皮靴が憎らしい。
けれども、今はそんなことで文句を言ってる場合じゃない。

「ユノの・・・ことだけど」
「はい」
「あのさ。」
「はい」

どう言えば。
自分の気持ちが伝わるかずっと考えていた。
何を言ってもキュヒョンには届かないのかとも思うが、それでも自分の気持ちを伝え続けるしかないだろう。
それが、自分の役目であるかぎり。

「あのさ。俺さ。キュヒョンがチャンミンや他のメンバーと仲良くしても焼きもち焼かないって言ったよね」
「はい」
「なんでだと思う?」
「・・・」
「もちろん、お前のことが好きだし疑ってないからだってのもあるんだけどさ。」
「はい・・・」
「俺さ。お前がチャンミンや他のメンバーと楽しくしてるの見てると嬉しくなるんだよ。」
「え?」
「わかる?どうしてか。俺がお前にいつでも楽しくさせてあげれれば良いけど、趣味の世界とかいろいろと
やっぱり楽しませてあげれないところもあってさ。それをチャンミンやミノやリョウクなんかが楽しませて
笑わせてくれてるわけでしょ?だから、ああ・・・俺の好きなキュヒョンを俺の代わりに喜ばせて笑顔にしてくれて
ありがとうって思うんだ。」
「ヒョン・・・」
「俺が楽しませてあげれないのは悔しいけども、お前が笑顔でいてくれればそれでいいんだ。
だから、彼らに感謝はするけれど嫉妬はしたことないよ」

今度は逆にキュヒョンが俯いた。
ユノがキュヒョンの代わりにソンミンを笑顔にしてくれている。
自分ではさせれない笑顔をユノがさせている。

そう思えば思うほど、感謝どころか余計に嫉妬心が沸き起こる。
それを、感謝出来るほど・・・キュヒョンは大人になれないし、寛容になれない。
その気持ちをなぜソンミンはわかってくれないのかと思うと憎らしくもなってくる。

キュヒョンは握る手に力をいれた。

この手から、自分の想いの数々がソンミンに流れていけばいい。
この苦しい気持ちがソンミンに伝わればいい。
気が狂いそうなほど、ソンミンに溺れてどうしようもない激情が伝われば・・・。

「キュヒョン、見てごらんよ。綺麗な白い月だよ」

無邪気に笑い月を指差すソンミンを思わずキュヒョンは抱きしめた。

「ヒョン・・・」
「ど・・・どうしたの」
「無理です。俺には・・・無理です」
「キュヒョン・・・」
「誰かがあなたを笑顔にして幸せにしてると思うと感謝なんか出来ません。」

ソンミンの体をきつく壊れるぐらいに抱きしめても、まだ抱きしめ足りないとばかりにキュヒョンは力を込める。
夜明け前の冴えた空気が火照った体を覚ませてくれたはずなのに、二人を包む空気はまた熱を帯び始めている。

「キュヒョン・・く・・・苦しい・・」
「ソンミニヒョン。俺・・・どうしたらいいんですか。俺はどうしたら・・・」

言いながら、キュヒョンは丁度後ろにあった壁にソンミンを押しつけて、人通りもある道路を背に無理矢理
口づけようと迫る。
抗うソンミンの頬を両手で挟み逃さないようにした時、キュヒョンはソンミンの怯えた瞳と対峙して、
ようやく自分が何をしようとしていたのかハッと気がついた。

「ご・・・ごめんなさい」
「キュヒョン!!」

感情が制御出来ず、結果ソンミンを怯えさせ、また力ずくで彼を奪うところだった。
キュヒョンは、ソンミンから体を離し後ずさりした。

「俺・・・俺・・・」

キュヒョンは一人頭を振りながら走りだしてしまった。

「キュ・・・キュヒョン!!!!」

走り去るキュヒョンを呼びとめようとソンミンは叫び後を追おうとした。
けれども、キュヒョンの走る早さが早すぎて全く追いつけないうちに見失ってしまった。

「キュヒョン・・・」

肩で息をしながら、姿が見えなくなったキュヒョンの名を呼ぶ。
自分が彼を苦しませている。
それは十分すぎるほどわかるし、気持ちにも応えているつもりだったのに。
なぜ、こうも行き違うのか。
ソンミンはふーっと息を吐き出し、目を片手で覆いながら天を仰いだ。



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2012.08.29 23:15 | | # [edit]
シカマル★まぴこ says... "Re: タイトルなし"
鍵コメG様>>

 いらっしゃいませ~!
 初コメありがとうございます♪
 コメントいただけるととっても嬉しいし創作意欲がわいてきまーす☆
 
 SMTOWNに行かれたんですね!
 それはもうもう!魅力に取りつかれても仕方ありませんw
 ホントにミン君かわゆいし、ぎゅは・・・・ぎゅは・・・・うん。
 最近ぎゅの歌ばかり聞いてる私です。

 私の書くキュミンは、どうもぎゅが幼い・・・ような気がしておりますが、そこはミン君で
 カバーしてもらってますw
 鍵コメG様のキュミン像とマッチしていたらとっても嬉しいのですが・・・。

 他のCPのお話も楽しみにしてもらえて嬉しいです~!
 キュミンは書いてて楽しいのですが、自分が書いてて悶えるのは実はカンミンですw
 美女と野獣的なwそして、ツンデレミン君が書けるのもカンイン相手なんでw

 こちらはまだまだ暑いです・・・。
 残暑が厳しすぎます。
 鍵コメG様の地域はいかがでしょうか?
 お互い体調には気をつけましょうね★
 またいつでも来てください♪いつでもお待ちしてますよー!

2012.08.30 22:33 | URL | #- [edit]

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