Sweet Holiday

SUPERJUNIOR、イケメンですねの二次小説を書いています。 隣国のパールサファイアブルーのお兄さんたちのFFサイトです。 ソンミンペンですので、ミン君総受けFFが多いです。 キュミン・ヘミン・カンミン・イェウクなどあります。 色んなCPは苦手・・・という方はご遠慮ください。 二次小説、FF、BLの意味がわからない方はご遠慮ください。全て自己責任でお願いします。

Smile again★8

ミナムは鏡に映る歯を磨く自分の姿を虚ろな目で見つめていた。
何度も見返した少女時代の歌と踊りがミナムの頭から離れない。


長い髪、長い脚、そして女性らしい容姿・・・・。
ミナムは自分の短くなった髪を引っ張った。
修道院に居て、シスターだった頃は長かった自分の髪。
兄の代わりになると決めて自分で切ったし、また髪の毛は伸ばせば長くなる。
けれど、今の自分にはないものだ。
ふぅとため息をつく。

テギョン兄貴も、長い髪の人が好きなのかしら・・・。

もう無くなってしまった自分の髪。
兄の夢と両親のために失った長い髪。

ミナムはかぶりを振った。
考えても仕方がない。
自分は今、兄ミナムの代りを勤め上げることだけを考えなくては・・・・。

ふらつく足取りでミナムは階段をあがった。
ふと、いつも寝ているテギョンの部屋に目を向けた。

もう帰ってきてるかしら・・・。

ミナムはこっそりテギョンの部屋をのぞいた。
室内は真っ暗になっていた。

まだ帰ってきてないのね。
話し・・・したかったな・・・。

ミナムは、テギョンが帰ってきても良いように明かりをつけた。
これで帰ってきたとき暗闇で見えないテギョンの目の助けになるだろう。
それから主の居ない部屋の扉をそっと閉めた。

「シヌ兄貴」
シヌの部屋に戻り、パジャマに着替えネットを見ていたシヌに話しかけた。
ミナムの顔を見るなりシヌはホッとした表情を見せた。
ミナムは眉を寄せた。
「どうしましたか?」
「いや・・・いつもミナムは俺の元へ戻ってこないから、今日もこのままシンデレラみたいに戻ってこないかと思ったよ」
「シンデレラ・・・?僕は男なのでシンデレラにはなれませんが、まだまだ12時までには時間がありますね」
時計はまだ夜の10時を少し回ったぐらいだった。
今頃シンデレラだったら王子様とダンスを踊っているだろう。
ミナムは、ダボダボのパジャマを着、胸のふくらみがわからないようにさらしで押さえつけている。
たとえ女だったとしても、シンデレラには到底及ばない姿だ。
「シャワーはやめたんだね」
と、シヌが聞いてきた。
「はい・・・すみません。眠くて面倒臭くなってしまって・・・」
「いや、おかげで助かったよ。我慢できそうだ」
「え?」
何を我慢するのかミナムにはさっぱりわからず首をかしげたが、シヌはにっこりと笑うだけだった。

「寝る前に、ハーブティでも飲んだら良いよ」
洗面所から戻ってきたシヌは、トレーにカップを乗せて持ってきた。
かわいいカップが二つ並んでいる。
「ありがとうございます」
「カモミールティだよ。よく眠れると思うよ。」
ミナムはソファーに座り、温かいカモミールティを飲んだ。
体が温まり、このまますぐ眠れそうだ。
「あの・・・僕・・・」
「何?ベット使って良いよ。眠いんだろ?」
「シヌ兄貴は・・・どうするんですか?」
「一緒に寝るよ」
ゴホゴホ!とミナムはむせて咳をした。
「あの・・・シヌ兄貴は他の人とも一緒に寝るんですか?」
「は?」
ミナムの質問の意味がわからず、シヌはまじまじとミナムの顔を見てしまった。
至って真剣な表情のミナム。
「いえ、あの・・・・ジェルミとか他の人とも一緒のベットで寝たりすることがあるのかなと・・・。
お・・・男同士っていうか、女性だったとしても、こう・・・・」
それ以上恥ずかしくて言えないとばかりに、言葉を濁し顔を赤らめてうつむいてしまった。
シヌはミナムが何を言いたいのかわかったが、それに対して素直に答えられたらな・・・と苦笑した。

お前が好きだから、一緒に寝たいんだよ。
だから、テギョンと一緒に寝てほしくないんだよ。

そう言えたら。
そう伝えたら、ミナムはどんな顔をするだろう。

「お前は俺のかわいい弟分だろ?お前と妹だって一緒に寝るだろう?それと同じだよ」

本当に伝えたい言葉のかわりに偽りの言葉を伝える。
彼女のために、組織のために偽りの言葉を紡ぐ自分が情けなくも思う。
言葉で伝えられなくても、自分の気持ちがミナムに届けば・・・。

ミナムはシヌの言葉を聞いて、わかったようなわからないような複雑な顔をしていた。
「弟分・・・。そうですよね。わた・・・僕は末っ子マンネだし・・」

自分と年齢が近いジェルミが今までA.N.JELLの末っ子でかわいがられていたのだろう。
シヌはジェルミにも優しい。
テギョンはジェルミにもあまり関心がないようだが、面倒はみている。
末っ子マンネに対する扱いは、こういうものなのか・・・。
ミナムは今まで小さい頃寂しいときに院長先生と一緒に寝たり、兄ミナムとたまに一緒に寝た思い出しかない。
テギョンとは別の布団だし、物心がついて一緒に誰かと寝るということ自体初めてだった。

アイドルの末っ子マンネって兄貴と寝るものなのかしら・・・。

シヌは、一人でぶつぶつと考えているミナムの腕を優しくつかんだ。
「シヌ兄貴・・・あの・・・・」
「眠いんだろう?おいで。」
優しく、けれど強引にミナムの腕をつかみシヌはミナムをベットの端に座らせた。
その隣に自分も座る。
「部屋の電気は消した方が良いんだろう?」
「は・・・はい・・・」
ベットの脇にある照明灯だけを残し、シヌは部屋の電気を消した。
うっすらとミナムの顔が映し出される。
どうしていいかわからない、不安な顔をしていた。

そんな顔するな、ミナム。
苦しくなる・・・・。

シヌは何も言わず、ベットに入った。
しばらくミナムはもじもじとしてベットに入ってこようとしない。
本当はもっと強引に押し倒してしまいたいのを必死に我慢していた。
ミナムがすんなりベットに入ってくるとは思っていない。
だから、彼女が入ってくるまで待っていようと思っていた。
けれど、自分の中に湧き上がる感情が気持ちを逸らせる。

シヌは、薄暗闇の中ミナムの頬が朱に染まっているのが見えた。
そっと体を起こし、ベットの端に座るミナムの体を後ろから抱きしめた。

「何もしないよ。ただ隣で眠って欲しいだけなんだ。
それだけで良いんだ・・・・。」

耳元で優しく響く言葉。
その言葉が心地よく心に届く。
ミナムは小さく頷き、体をシヌに預けた。


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