Sweet Holiday

SUPERJUNIOR、イケメンですねの二次小説を書いています。 隣国のパールサファイアブルーのお兄さんたちのFFサイトです。 ソンミンペンですので、ミン君総受けFFが多いです。 キュミン・ヘミン・カンミン・イェウクなどあります。 色んなCPは苦手・・・という方はご遠慮ください。 二次小説、FF、BLの意味がわからない方はご遠慮ください。全て自己責任でお願いします。

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Smile again★9

テギョンはいらつく気持ちを必死に抑えながら、どうにか合宿所から帰ってきた。
運転中口はとがりっぱなしだったし、アクセルを踏む力がいつもより強くなる。

車を急停車させて、急いで合宿所へ入る・・・・・ところで、ハタと気づく。
「なんでこんなに焦ってる?焦る必要はない。ちょっと冷静になれ・・・」
慌てて開けようとした扉を前に立ち止まる。
それから一つ深呼吸をして早鐘を打つ心臓を押さえつけ、普通に帰ってきました~というそぶりで中へ入った。

テギョンが中へ入ると、キッチンのところだけ明かりがついていた。
一瞬顔が歪んだ。
そのまま何もなかったかのようにキッチンに近づき、視線を向けるとシヌが居た。
「シヌ」
テギョンが声をかけるとシヌははっとした顔で振り返った。
「お帰り」
「なんだお前・・・一人で・・・飲んでたのか?」
シヌに近寄ると、テーブルの上に飲みかけのビールが置いてある。
あまり合宿所で飲酒しないシヌなのに、珍しい・・・とテギョンがシヌを見ると、シヌは疲れた顔をしていた。
「たまにね。飲みたい日もあるんだよ」
言いながら、シヌはビールを飲む。
「ミナム・・・そういやミナムはどうした?」
テギョンの問いかけにシヌはすぐ答えなかった。
薄笑いを浮かべながら、とろんとした酔っ払った瞳をテギョンに向ける。
「・・・気になる?」
「べ・・・別に・・・気にはならない。お前が一緒に寝るって言ってたのに一人でいるから聞いただけだ」
挑発的な態度にテギョンの口がとがった。
シヌはそんなテギョンの反応がおもしろいと笑った。
「何がおかしい」
「いや・・・別に・・・・」
もう一口ビールを飲む。
「お前、酔っ払ってるのか?」
「ミナムなら、もう寝たよ」
二人の会話がかみあわない。
それでも一向に気にしないシヌにテギョンは眉をしかめた。
元々合う二人ではなかった。
目立った衝突はしないが、心の中では文句の一つも言っていただろう。
それでも良いとテギョンは思っていた。
シヌがグループを思い、二人の関係が悪化しても表面化せず、
A.N.JELLとして上手く機能していれば、それだけで良かった。
けれど、ミナムが加入して4人になり、ミナムを中心としてなんとなくグループがグループらしくなってきたと
最近感じるようになった。
ジェルミもシヌも居心地が良さそうだとなんとなく思う。
それはミナムのせいなのか、なんなのか、テギョンにはわからないが、今のA.N.JELLの状態は良好だと思う。
自分にあからさまに反発するシヌではない。
グループを思い、ファンを思い、自分の感情を押し殺すこともあるシヌなのに、今日の酔いどれた姿を見せるのは
シヌらしからない。
「なんだ。何があった?」
「テギョン・・・・いや・・・・なんでもない。」
何か言おうと口を開きかけたが、すぐに閉じた。
シヌはテギョンを真剣な眼差しで見つめたが、すぐ手元のビールに視線を戻してしまった。
「シヌ・・・・」
「テギョン。お前、変わったな」
「何?」
「今までのお前だったら、声はかけても心配はしなかったんじゃないか?どうした?なんてさ・・・」
「・・・・。」
言葉が出てこない。
黙るテギョンのかわりにシヌが言葉を続けた。
「今までのお前だったら、人を部屋に入れるわけがない。ミナムを泊めようなんて思わないんじゃないか?」
「何が言いたい」
「・・・・。」
今度はシヌが押し黙る。

テギョン。
俺がミナムは女だと知っていると言えば。
彼女を愛しているとお前に伝えたら、どんな顔をするだろう・・・・。

シヌはフッと笑った。
言えない言葉を口に出来れば、この気持ちも楽になるだろうに。
酔っても言えない自分に自嘲する。

「なんでもない。酔っ払いの戯言だよ」

シヌは立ち上がった。
持っていたビールは空になった。
「こんなビール一つで酔えるなんて、俺もどうかしてるかもな」
「シヌ」
2階へ上がろうとしたシヌをテギョンは呼びとめた。
シヌは振り向くことなく階段を上がる。

「テギョン。安心しろ。ミナムは明日返すよ」

その言葉はテギョンに伝わっただろうか。
テギョンの声は聞こえてこなかった。
もしかしたら、届かなかったかもしれない。
それでもいい。
シヌは一度もテギョンの顔を見ないまま自室へと戻った。


部屋に戻ると薄暗闇の中、自分のベットで寝息を立てているミナムが見えた。
シヌは、ソファーに座ってしばらくミナムの寝顔を見つめた。

ミナムが寝付くまで、そばにいた。
ミナムを抱きしめ、体温を感じ、鼓動を感じた。
抗うことなく自分に抱かれ眠るミナムを前にどうしようもない欲望が生まれた。
このまま彼女に口づけをし、そして彼女の全てを手に入れようか。
たとえ良い兄貴でなくなったとしても、今この時だけは彼女の全てを手に入れれるだろう。

けれど。
けれど・・・・。

「僕は末っ子マンネだから・・・・」
という言葉が、シヌを我に返させた。
こうして素直に自分に抱かれ眠るのも、女だと思われていない、自分はあくまで末っ子マンネとして
かわいがられていると思っているからだ。
自分を慕ってここに居るわけでもなければ、抱かれたいわけでもない。
良い兄貴分でしか自分を見ないミナムをかき抱いて、自分は満たされるのか・・・。

シヌはミナムが寝付くとベットから降りた。
どうしようもない虚しさと悔しさが交互に襲いかかってくる。
気づくとシヌはビールを手に取っていた。
ビールの苦さが口に広がった。

届かない自分の気持ち。
届けられない自分の言葉・・・。

「明日になれば、また良い兄貴に戻れるかな。
何も考えずお前と眠るのは辛いみたいだよ。
自分の欲望が抑えれるようになるには時間がかかりそうだよ、ミナム・・・。」

シヌは規則正しい寝息を立てているミナムにそっと語りかけた。
隣にいるだけで良いと思っていた。
こんなにも自分が欲深い人間だと思わなかったのだ。

「テギョンほどじゃないが、俺も変わったかな。」

シヌは小さなため息を一つついた。

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Comment

よこち says... "切ないかなぁ"
やっぱり言えないですよね…
切ないシヌさんの心が伝わってきて
考えますね(>_<)
早い段階で、伝えていたら誰を
選んだのでしょうね~?

この先も見守って読ませて
もらいますね~
2011.04.24 14:48 | URL | #- [edit]
シカマル★まぴこ says... "Re: 切ないかなぁ"
よこちさん>>
 いつもコメントありがとうございます! 
 とっても嬉しいです★

 兄さんに強気で行ってもらおうかなと思ったんですが、皆がミナムは男だと
 思ってる間はおとなしくしてもらおうとww
 そうじゃないと兄さんじゃないって思っちゃって・・・。
 いつか、ミニョとラブな兄さんを書いてみたいです。

 あと1話で終わりなのですが、ぜひ読んでくださいね~v-238
2011.04.24 15:31 | URL | #- [edit]
says... "管理人のみ閲覧できます"
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2011.04.25 17:53 | | # [edit]
シカマル★まぴこ says... "Re: タイトルなし"
鍵コメさん>>
 いつもコメントありがとうございます★
 ミナムではなくてミニョ設定だったらイケイケどんどんな感じにしてもいいかな~と思ったんですが、
 女だとばれてないので、苦肉の策ですww
 純粋すぎるのも罪ですよね・・・ww
 ジェルミが一緒に泊ったら。きっと朝までぱーりーぱーりー!?かも。それも楽しそう~♪
2011.04.25 23:40 | URL | #- [edit]

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