Sweet Holiday

SUPERJUNIOR、イケメンですねの二次小説を書いています。 隣国のパールサファイアブルーのお兄さんたちのFFサイトです。 ソンミンペンですので、ミン君総受けFFが多いです。 キュミン・ヘミン・カンミン・イェウクなどあります。 色んなCPは苦手・・・という方はご遠慮ください。 二次小説、FF、BLの意味がわからない方はご遠慮ください。全て自己責任でお願いします。

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SugarStar★7(完)

平日の昼間ということもあって、会場は空席が目立っていた。
ミナムたちには丁度い良い人の入り加減だった。


二人はなるべむく目立たないように、一番後ろの座席に座る。
星を映す大きな映写機が中央にあり、日が暮れて星を映し出す準備を今か今かと待ち望んでいた。
「楽しみです。プラネタリウムって初めてで・・・」
ミナムの顔が高揚している。
「もう少ししたら日が暮れて、たくさんの星が映し出されるよ。今度、本物の星を見に行こうよ」
ミナムは、どう答えていいかわからないという複雑な表情をしていたが、すぐさま頷いた。
「行きましょう。満天の星空はきっときれいでしょうね」
ソウルではなかなか星空が満足行くようにはみえない。
かつてミナムがいた場所では、ソウルよりも見えたけれど満天の星空とは形容しがたいだろう。
ミナムは何も映し出されていないスクリーンの空を見つめた。
今は何もない空に、これから今までみたことのない星が姿を見せるはずだ。
そっと、自分の一番星を思い出す。
まぶしくて気高い自分の輝く星。
それ以上の星を見つけることはもう出来ないだろう。

見つめるだけでいい。そばに居るだけでいい。
けれど、もう少ししたらその願いも叶うことはなくなるだろう。
想いを胸に秘め、自分は姿を隠さなくてはならなくなるのだから。

ぼうっと何もない空を見上げるミナムの顔をジェルミは覗き込んだ。
たまに、物憂げにぼんやりとしていることがある。
何を考えているのかジェルミにはわからないが、不安に思っていることがあるならそれを解消してあげたいと思う。
なんでも言ってほしい。
そう伝えても、ミナムは大事なことは口にはしない。
いつも、大丈夫ですと言うだけだ。
なのに時折悲しそうな顔をする。
そんな時、元気づけてあげれたら。
抱きしめてあげれたら・・・。

ジェルミが一声ミナムにかけようと口を開くと同時に場内アナウンスがかかった。
これから上映が始まり、周りは暗くなるという。
ジェルミは声をかけるかわりに、ひじ掛けにあるミナムの手をぎゅっと握った。
驚いてジェルミを見るミナムの顔がだんだんと暗闇にまぎれていく。
手を離そうとするミナムの手をジェルミは強く握り続けた。
しばらくすると、観念したのかミナムの手から力が抜けた。
お互いのぬくもりが伝わってくる。
場内は暗闇になり、一番星が二人の頭上に輝きだした。
もう顔も姿もぼんやりとしか見えなくなった。
こっそりとジェルミはミナムの顔を見る。
スクリーンいっぱいに映し出される星々を見上げるその横顔には、先ほどのような
不安な表情は浮かんでいなかった。

ミナムの細い指。
今まで意識をして握ったことがなかったが、明らかに男性のものとは違う骨格。
自分の手がすっぽりとミナムの手を包んでいる。

きっと、この瞬間。
星たちが自分の願いをかなえてくれたんだろう。

ミナムが女だったら。

ミナムが男でも女でもどちらでも良いなんて思っているけど、本当は女の子の方が良い。
一緒に手をつないで明洞を歩き、アイスを食べる。
そして、ゲームセンターに行ってはしゃいだり、夜はロープウェーに乗って夜景を見たり。
甘いとろけるようなキスをしたり、抱き合ったり・・・・。
ミナムとの男女の普通の恋愛を願う。
そんな永遠に叶えられないような願いを満天の星たちが聞き届けてくれたのだ。

自分の隣にいるのは、この瞬間だけ、きっと女のミナムなんだ・・・。

ジェルミはミナムの手を握りなおした。
1本1本感じ合えるように、手を握った。
途端に、二人の頭上に輝く星たちが流星のシャワーとなって降り注いだ。
ミナムが感歎の声をあげた。
「綺麗・・・」
流れゆく星に何を願うのか。
ジェルミはそっと瞳を閉じた。
だんだんと場内が明るさを取り戻し、星たちが消えていく。
女の子のミナムも消えていく・・・。
大きく深呼吸し、ジェルミは閉じていた瞳を開けた。
ミナムはまだ星が消えてなくなった天井を眺めていた。
瞳に焼き付けているのだろうか。
「ミナム」
声をかけると、ミナムはジェルミの方を見た。
「とっても綺麗でした!連れてきてくれてありがとう」
笑顔を浮かべ、ミナムは礼を言う。
ミナムの頬が上気してピンク色に染まっていた。

二人は会場から出て、外のベンチで休憩をした。
プラネタリウムが終わってすぐに遊園地の方へ行けばまだ存分に遊べるのだろうが、
なんとなくそんな気分にもなれず、近くのベンチに座り、自販機で買った飲み物を飲んだ。
「あんなに星が降ってきたらどうしましょう」
今になってミナムが心配そうに言う。
年に何度か流星群が姿を見せる天体ショーがあるが、実際の空で見るのはなかなか難しいだろう。
ジェルミもまだ一度も見たことがない。
「今度さ、本物の流星を見に行こうよ」
「見れますか!?」
「たぶんね・・・。でもその頃は仕事がたくさん入ってて忙しいかな。きっとソウルで見るより、
郊外で見た方が綺麗に見えるよ。」
「そうですね・・・」

仕事が忙しくなる頃に、きっと私は居ないわ、ジェルミ・・・。

ミナムは無邪気な笑顔を浮かべるジェルミに申し訳なくてうつむいてしまった。
自分が居なくなるということも言えず、ただ曖昧に答えてしまう。
ごめんなさい。と、心の中で何度も謝る。
太陽の光のように眩しいジェルミの笑顔を見るのがつらかったけれど、本当の自分になったとき
この笑顔の前に立てると思う。
その時まで待っていて、とミナムは願った。

「だんだん日も暮れて来たからそろそろ帰ろうか」
夕暮れ時になり風が冷たくなってきた。
またここから合宿所へ戻るのに1時間はかかる。
着いた頃には完全に日は沈み、星が見えているだろう。
もうテギョンもシヌも仕事を終えて戻ってきているかもしれない。
二人はベンチから立ち上がり、再び駅へと歩き出した。
「そうだ」
ジェルミが立ち止まった。
「どうしました?」
「さっきの流れ星・・・捕まえておいたよ」
ミナムに手を出させ、ジェルミはその上にぽとりと黄色いコンペイトウを落とす。
「とっても甘い流れ星だよ。」
と、ウインクをした。
「ジェルミ・・・」
ミナムは自分の手に落ちた甘い甘い小さな流星の化身を口に入れた。
さっき食べたものよりも甘く感じるのは気のせいだろうか。
「おいしいです」
「だろ?俺が捕まえたんだもん。さ。帰ろう。兄貴たちが待ってるよ」

二人は肩を並べて歩きだした。
紅く燃えるような太陽が地平線の向こうへ沈もうとしている。
「明日も天気だな~!」
「そうですね。あんなに真っ赤な夕焼け久しぶりに見ました」
「そういや、明日外でCM撮影があったんじゃなかったけ?
 無事に終わったら打ち上げパーティだな!」
ジェルミはミナムの肩に腕をまわした。
魔法が解けたはずなのに、相変わらず肩は細い。

ま、いっか。

ジェルミは夕焼けを見た。
明日は晴れだ。
またミナムと一緒に明日を迎えられる。
それだけで、よしとしよう。

「さ~帰るぞ~!俺たちの家に!」
「はい!」

二人の頭上に一番星が輝きだした。
これから満天の星が夜空を明るくするだろう。
ミナムはプラネタリウムで見た無数の星空を思い出す。
いつか、きっとまた見に来れる。
その時、自分はもうコ・ミナムではないけれど、
今日と変わらない輝きで自分を迎えてくれるはずだ。

ミナムは大きく深呼吸をして、夕暮れの空気を思い切り吸い込んだ。


END

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Comment

says... "管理人のみ閲覧できます"
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2011.05.10 20:32 | | # [edit]
シカマル★まぴこ says... "Re: タイトルなし"
鍵コメさん>>
 いつもコメントありがとうございます★
 ジェルミとミナムって書きやすいような、書きずらいような・・・難産でしたv-12
 けれど、気に入っていただけてとっても嬉しいです。
 
 実物のヨンファって兄さんと正反対というか、陰(シヌ)と陽(ヨンファ)って感じがして、
 全く見れませんでした。
 CNでは、ジョンヒョンがシヌって感じかな~・・・。って勝手に想像しています。
 ジェルミのホンギはそのまんまってイメージがあるので、バラエティも平気で見れるんですがねぇ・・。
 愛すればこそ!?の葛藤です。兄さんww
 
 ウギョル、ニコ動で検索してみても、日付順に見れなくて挫折してましたが、1週間ずつずらすんですね!!
 目からうろこでした・・・。
 ありがとうございます!
 勇気を出して見てみます。
 あまりのラブっぷりに挫折するか、逆にラブな話をかけるようになるかwwわかりませんが・・・。

 またぜひ遊びに来てくださいね! 
2011.05.10 22:40 | URL | #- [edit]
says... "管理人のみ閲覧できます"
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2011.05.11 22:30 | | # [edit]
シカマル★まぴこ says... ""
鍵コメさん>>
 なんとか5話見れましたー!
 6話も順調に見れればいいのですが・・・。
 トンイの役の人、これがお初で華麗なる遺産気になりながらも見てないんです。
 今度見てみようかな~。
 チジニはミンジョンホのイメージが強かったので、最初、えっ!なんて思いましたが、
 これから慣れてくるんだろうと思います。

 ランキングからは外しましたが、コメントや拍手は大歓迎です~★
 またぜひ遊びに来てくださいね♪
2011.05.12 15:25 | URL | #- [edit]

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