Sweet Holiday

SUPERJUNIOR、イケメンですねの二次小説を書いています。 隣国のパールサファイアブルーのお兄さんたちのFFサイトです。 ソンミンペンですので、ミン君総受けFFが多いです。 キュミン・ヘミン・カンミン・イェウクなどあります。 色んなCPは苦手・・・という方はご遠慮ください。 二次小説、FF、BLの意味がわからない方はご遠慮ください。全て自己責任でお願いします。

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カフェ・オ・レの恋人 *1 (キュミン)

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カフェ・オ・レの恋人 *1





「いらっしゃいませ」

毎日僕はカウンターの前に立ち、訪れるお客さんへ向かって笑顔で迎える。
お決まりの言葉の羅列だけども、僕は毎日一生懸命接客しているつもりだ。

「季節限定の商品を提供しておりますが、いかがでしょうか」

夏に向かう少し前のこの時期は、客足も少し途絶えがちになるから限定商品を出している。
今回は、イチゴとクリームのラテだ。
朝からずっとこの商品が売れていて、もう少しで今日の分が品切れになりそうな状態。
けれども、僕の目の前に立っている・・・真っ黒なサングラスと顔半分隠れるぐらい大きな黒いマスクをした
茶髪の男性は、静かに首を横に振って答えた。

「カフェ・オ・レ、一つ」
「アイスにしますか?ホットに・・・」
「アイス」

浮いている。
明らかに・・・浮いている風貌を持っているこの怪しい人物が醸し出した声は、注文したカフェオレよりも
甘くてとろけそうな声で、店内に居た人たちから感嘆の声が漏れるほどだった。
見た目からは想像もつかない美声が店内に響いている。
心地良い声だった。
カフェで流れている音楽よりも・・・気持ちが良くなる声だった。
マスク越しでこれだけ綺麗な声なのだから、マスクを外して発せられる声はどれだけ美しいのだろうか。
僕はもっと彼の声が聞きたかったのだけれど、彼の後ろにお客さんが待っていたし、話しかけるようなことも出来なかった。
少し横にずれてもらい、注文したカフェオレが出来るまで待ってもらう間、そっと彼を盗み見たけれど、
闇夜のような黒いサングラスの下の瞳は見えなかったし、大きすぎるマスクのせいで口元も見れなかった。
ようするに、顔は全くわからない・・・というわけだ。
とても怪しいです・・・本当は芸能人です・・・という出で立ちなのには、何か意味があるのだろうか。


「お待たせしました」

しばらくして出来あがったカフェオレを彼に手渡すと、「ありがとう」という声と一緒に
彼はサングラスを外した。
気だるそうな・・・そして眠たそうな茶色の目元が露わになる。
サングラスをななめがけのカバンにしまってカフェオレを持ち、ガラス張りの前の一人席へと彼は腰を下ろした。
あんな目立つ席に、怪しい風貌の男が座ってしまって・・・外から見た人は引いてしまわないだろうかと思ったところで、
一緒に働いているウンジが肘でつついてくる。

「何?」
「ね・・・今のキュヒョンじゃない?」
「え?誰?」
「ソンミン君・・・知らないの?ほら・・・アイドルっていうか、歌手って言うか・・・」
「歌手?彼が?」
「3人組のね、KRYっていうグループの・・・キュヒョンだと思うんだけど」
「へぇ・・・芸能人なんだ」
「知らないの?」
「あんまり・・・TV見ないし・・・興味・・・ないし」
「結構有名よ?」
「へぇ・・・そんなアイドルがなんでこんなところに・・・」
「さぁ。今は活動期じゃないから時間があるのかな。でも具合が悪そうなわけでもないし・・・お見舞いかな」

と、ウンジが言う。
僕らのカフェはソウルから少し離れた市にあって、そこの少し大きな病院の中に店舗を構えていた。
来るお客さんは病院に来ている患者さんか、見舞客か、職員か・・・とかなり限定されているけれど、
そこそこの売上があった。
国内のチェーン店でどこでもある普通のカフェ。
同じ市内にも店舗があるはずだから、キュヒョンがわざわざこの店に来たと言うことは、病院に用事があったのだろう。
ぶらりと立ち寄るには不便な場所にあるこのカフェに、市外の人が来ることなど滅多にない。
ほんのわずかに見えた彼の顔色はそう悪くなかったと思う。
カフェオレを頼むぐらいだ。

「お見舞い・・・か」

僕はぼんやりと窓の外を眺めてカフェオレを飲む、”アイドル”キュヒョンの背中をカウンター越しに見やった。
誰にも騒がれず、自分がアイドルだということを誰にも知られず、ゆっくりとした時を過ごしている。
ソウルに居る時に・・・こんな時間があるのだろうか。
僕はアイドルに興味もないし、アイドルだからといって彼を特別に見たりはしない。
ただ・・・純粋に、もし彼が見舞いに来ているのだとしたら、彼の瞳が悲しみの色に染まるのを見たくはないなと・・・
コーヒーを注ぎながらぼんやりと考えていた。





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Comment

ぶりん says... "おおおお~"
ホントに始まったー!

アイドルとカフェ店員w
とろけるボイスのぎゅーちゃんが
気になっちゃうのねー♪
いいねいいね。
あのねー?
KRYにはもう一人素敵ボイスの
カッコイイお兄さんがいてねー…

…ちょっとー
聞いてる?!

…続き待ってるね♡
カフェオレ飲みたい…。
2015.05.23 01:30 | URL | #YM16R1CM [edit]
みゆずく says... ""
カフェオレ飲めない(泣

いや~ん新作だーーーー!!^^
おまけに連載だーーーー!!!
嬉しいよまぴさま…♡

病院の中のカフェ…
そこで働くアイドルに興味のない男と
隠してもわかる甘い声のアイドル…
読んでたらコーヒーの香りが漂ってきたよ。
コーヒー飲めないけど
あの香りは落ち着くよね。

これから何が始まるのか始まらないのかw
楽しみに待ってます♪
2015.05.23 10:58 | URL | #- [edit]

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