Sweet Holiday

SUPERJUNIOR、イケメンですねの二次小説を書いています。 隣国のパールサファイアブルーのお兄さんたちのFFサイトです。 ソンミンペンですので、ミン君総受けFFが多いです。 キュミン・ヘミン・カンミン・イェウクなどあります。 色んなCPは苦手・・・という方はご遠慮ください。 二次小説、FF、BLの意味がわからない方はご遠慮ください。全て自己責任でお願いします。

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Rising Sun (ユンジェ) *3






Rising Sun *3


「待ったか?」
「全然。今日は雨で残念」
「そうだな」

会社のロビーで二人は待ち合わせをしていた。
玄関を出ると雨がぱらつき、ユノが丁度傘を持っていたため、二人は濡れずにレストランへ
行くことが出来た。

「天気予報・・・外れたね」

と、ジェジュンが呟く。
本当は今日雨が降らない予報で、だからジェジュンは傘も持たなかったし、レインコートも
着て来なかった。
雨が当たったせいで、スーツが濡れている。
ユノと二人でレストランに居るのに自分だけが濡れ鼠のようで恥ずかしくてたまらない。
ユノが雨に当たらない様に配慮してくれたのに、だ。

「そんな日もあるさ。さぁ、何食べる?酒も飲むだろう?」
「そう・・・だね」

まだ週の真ん中でゆっくり休むことは出来ないが、たまに美味しいワインをユノと飲みたい。
ジェジュンは頷いてメニューを見る。
いつもユノはジェジュンに先にメニューを選ばせ、決まると自分も同じものを注文した。

「食べたいもの・・・ないの」
「ジェジュンが美味しいと思って選ぶものは美味しいから・・・なんでもいい」
「そんなの困るよ」
「いいじゃないか。俺だってたまに選んでもらったものを食べたいよ」
「そういう・・・もの?」
「そういうものだよ」

その会話の中にスヨンと一緒に居る時のユノの姿が見えた。
いつも、彼女に選んであげているのだろう。
自分と一緒に居る時とは真逆なユノの姿にジェジュンは少し嫉妬する。

「俺も・・・ためにユノが選んだものを食べてみたい」
「じゃあ、今度。今日はお前が選んだのを食べさせてくれよ」
「・・・わかった。じゃあ、今度」

おもしろくない顔をユノに見せると、ユノは苦笑をするだけだった。
食前酒にと頼んだスパークリングワインが来たところで、二人は小さく乾杯をした。
こうして・・・レストランで食事をするなんていつぶりだろうか。

「久しぶりにジェジュンの顔をちゃんと見た気がする」
「え?」
「最近、忙しそうで・・・なかなか会えなかったし」
「それは・・・こっちのセリフだろ」
「そうか?」

ユノがワイングラスの中に浮く気泡を眺めながら気のない返事をした。

「だって・・・スヨンさんと・・・・付き合ってるの・・・知らなかったし・・・」
「ああ」
「教えてくれても・・・」
「ごめん。言おうと思ってたんだけど、なかなか機会がなくて」
「いいよ。もう社内中知れ渡ってるんだし、今更」
「ごめん」
「でも、俺には先に・・・言って欲しかったな」
「そうだな。」

ごめん、ともう一度ユノが謝る。
謝ってもらっても困るのに、ユノはジェジュンに謝り続ける。
ジェジュンとユノは友人で、その友人に彼女が出来ようが出来まいが・・・文句を言う
筋合いなどないし、謝ることもないのだが・・・。

「ジェジュン」
「んー?」
「お前の方こそ・・・何か隠してないのか」
「え・・・」

喉にスパークリングワインの炭酸がささり、すぐに言葉が出なかった。
それをユノは図星だろうと言う顔を見せる。
慌ててジェジュンが首を振った。

「か・・・隠してない。ユノに隠さなきゃいけないことなんて・・・仕事以外あるわけないだろう」
「そうか?」
「そうだよ。おかしな・・・ユノ」
「杞憂であればいいけど」

ユノは次々と出される料理を食べながらジェジュンの顔を覗っている。
お互いの目を見れば・・・何を考え、どんな調子なのかわかる二人。
きっと、ジェジュンの小さな嘘もユノにはばれている。
そうわかっていながら、ジェジュンは話を切りだせなかった。

「ジェジュンには・・・スヨンさんがいるだろう。俺の心配なんてしてる場合じゃ
ないだろ?」

意地悪く言うと、ユノが笑った。

「ジェジュンはジェジュン、スヨンはスヨンだ。」
「・・・そう」

食前酒のスパークリングワインが終わるとアルコール度数をわずかに上げながらワインが
つがれていく。
食事に合うワインを・・・ということなのだろうが、さすがのジェジュンもかなりこたえていた。


「大丈夫か?」
「うん・・・」
「そんなに酒・・・弱かったっけ?」
「最近飲んでいないからかな」
「そうか?」

ユノが青白くなっていくジェジュンを心配する。
大学生の頃は徹夜でユノと飲み明かしたりもした。
アルコールで具合の悪くなるジェジュンを見るのは初めてで、ユノは慌てて
水を頼んだ。

「大丈夫か?おい、ジェジュン」
「だ・・・大丈夫・・・」
「水・・・飲め。そしてもう帰ろう。送って行くから」
「いや、いい。一人で・・・大丈夫」
「ジェジュン・・・」

ふらつく足取りで店を出ると、ジェジュンは立っていられないほどだった。
それでも一人で帰れると意地を張るのを抱き抱えながら、
ユノはタクシーを呼んだ。

「タクシーで・・・送ってやるから」
「だから・・・大丈夫だって。スヨンさんのところに行ってあげたら」
「もう遅いから行ったって仕方ない」
「またぁ・・・」
「ほら、ジェジュン。タクシーが来たぞ!」

タクシーにジェジュンを押しこめて自分ものりこむ。
二人の住まいは逆方向なのだが、ジェジュンの言葉を鵜呑みにして一人で帰せば後悔すると、
ユノは嫌がるジェジュンを無視してタクシーに乗った。
大学の頃はほぼ一緒に住んでいたようなものだった。
ユノは大学より少し遠くのアパートに住み、ジェジュンは大学近くの寮に住んでいた。
けれども、二人がいつも会うのはユノのアパートで、課題が出た、何があったと言い訳を
たくさん作ってジェジュンがやってくる。
そのたび仕方ないなぁとため息をつきながらジェジュンを受け入れていたけれど、
実際はジェジュンが来ない日は寂しくて仕方がなかった。
そんな日ももう遠い過去になろうとしている。
学生時代は過ぎ、社会人になり・・・自分には彼女も出来た。
ユノは、完全に意識を失い、自分の肩に頭を乗せて眠るジェジュンの白い肌を盗み見る。
ネクタイを緩ませ、Yシャツの襟を大きく開かせたそこから除く白い肌・・・。
あの頃から変わらないジェジュン。
自分も変わっていないはずだと思いたいが、きっとジェジュンには変わったと思われているだろう。

「ついたぞ、ジェジュン。鍵をよこせ。」
「いいよ・・・ユノ・・・。一人で上がれる」
「駄目だ。そんなに酔ってるヤツを一人で帰せるわけがないだろう」

タクシーはもう行ってしまった。
今にも地面に倒れ込みそうなジェジュンを部屋に連れていかねば、
ユノの気が済まない。
ジェジュンの部屋は3階だった。
エレベーターもないこのアパートをなぜかジェジュンが気に入っていた。
部屋の下見にも一緒に来たし、契約にも立ち会った。
けれども、それっきりになっていた。
どのようにジェジュンが生活をしているか・・・もう少し気にかけるべきだった。
ジェジュンの部屋を開けた時、ユノはハッと息をのんだ。

「ジェ・・・ジェジュン・・・」
「あれ・・・今日は・・・ひどいね」
「おまえ・・・いつから・・・・」
「さぁ・・・忘れ・・・た」

ジェジュンの荒らされた部屋を見て、ユノは後悔した。
部屋の現状をなんでもないと言ってジェジュンが笑う。
痛々しいまでに・・・綺麗な顔で平静を装うジェジュンにユノの胸が痛む。

「なぜ・・・・言ってくれなかったんだ」
「ユノ・・・」

酒のせいか、ジェジュンの瞳がまどろんでいる。
水を飲ませてベットに寝かせると、背広に入れていた携帯がなる。
自分のではなく、ジェジュンの携帯だった。
通知があったのを知らせる音。
ユノは何気なく携帯を見た。

『おかえり。かえってきたんだね。今日はどこに行ってたの』

名前は表示されていない。
携帯に映し出される不気味な文章とこの部屋の惨状に、ユノは天を仰いだ。





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