Sweet Holiday

SUPERJUNIOR、イケメンですねの二次小説を書いています。 隣国のパールサファイアブルーのお兄さんたちのFFサイトです。 ソンミンペンですので、ミン君総受けFFが多いです。 キュミン・ヘミン・カンミン・イェウクなどあります。 色んなCPは苦手・・・という方はご遠慮ください。 二次小説、FF、BLの意味がわからない方はご遠慮ください。全て自己責任でお願いします。

その声を覚えてる *3(キュミン)

その声を覚えてる *3(キュミン)


「真面目ですね」
「え?」

初対面の彼と会話が淡々と進んでいた。
そもそも僕はこんな仮面のバーに来て女性と話をしないで、なぜ男性と話をしているのか。
ジョンシクはもうどこへ行ったのかわからなくなっていて、帰りたくて帰りたくて
仕方がない。
カシスオレンジを飲みきって、さて帰ろうかとしたときだった。
彼がそう言い放った。

「真面目…って、それどういう?」
「いや、こんなとこに来て仮面までつけてるのに、話すことも行動も真面目だと思っただけです」
「それって…ほめことば?」
「貶してるんです」
「あのね…」

真面目だと貶されたのは初めてだ。
なんでこんなとこに来てまで不愉快な思いを…。
だんだんと腹立たしくなり、僕は彼を睨みつけた。
けど、仮面で見えない…。

「初対面の君に、なんでそんなこと言われなきゃ…」

酒のせいか、目の前の彼のせいか、僕の目にはじんわりと涙が浮かんできて、
仮面が濡れてしまいそうになる。
慌てて歯を食いしばり、涙を止めようとする。
張本人の彼は、フォローするわけでもなくじっと僕を見るばかり。

「見ないで…」
「泣いてるんですか?」
「泣いてない」
「うそばっかり」

そう言って、彼が僕の仮面を取ろうとする。
これって…ルール違反なんじゃないの?

「仮面取ったら駄目なんじゃないの」
「…じゃあ、取っても良い場所へ行きましょうか」
「へ?」

彼はバーテンダーに声をかけて何かを受け取ると、僕の手を無理やり掴んでどこかへ連れて行こうとする。
初対面の彼にぞんざいに扱われ、なぜその後をついていかなきゃいけないのか。
僕は、思い切り彼の手を振りほどいた。

「ちょっと待って!どこに連れていくつもりなのさ」
「仮面を取りたいんでしょう?」
「取りたいなんて言ってない!」
「そうでしたっけ」
「そうだよ」
「じゃあ、俺が素顔を見たいから連れていくってことでいいですか」
「は?何言ってんの?」

わけのわからない理屈とともにまた僕の手を掴む。

「だから、僕は…」

必死の抵抗も虚しく、店の奥にどんどんと進んでいくと、似たようなドアが何個もある
空間にたどり着く。
同じ店内とは思えないほどやけに静かな場所だった。
その一つのドアを彼が開いた。
バーテンダーにもらっていたのは、この部屋の鍵なのだろう。
さすがの僕もこの雰囲気がもたらす意味がわかって、本当にここから逃げ出したくなった。

「ちょ…ちょっと…僕…」
「ここまで来て?」
「連れてきたの、おまえだろ!」
「でも、着いてきたじゃないですか」
「着いてきたって…」

僕の抵抗はそこで終わった。
言葉を全て良い終わらないうちに、彼の唇が僕の唇を塞いだからだ。
ドアのすぐそばで部屋の灯りも点けずに立ったまま唇を吸われ、それでもまだ僕は
逃げ出したくて彼の腕の中でもがいてみせた。
思った以上に彼の力は強く、僕が暴れたところで彼の腕の中からは逃れることが出来なかった。
真っ暗な部屋の中には、ベットが一つだけおかれていた。
こういう関係になりたい客の要望を受けて、店が用意している小部屋なんだろう。
仮面をつけて快楽を貪る相手を探すというのが、この店の趣旨なんだから当然だ。
僕は…ジョンシクに彼女を探すようにここに連れてこられたはずなのに、
なぜ男を相手にこんなことになっているんだろう。

ようやく長いキスから解放されて、彼が僕の耳元で囁く。

「もう…涙は乾きましたか?」
「とっくに…。」
「やっぱり泣いてたんですね」
「い…意地悪!」

その瞬間、彼が僕の仮面を剥いだ。
素顔が彼の前に晒されて、無意識に手で顔を覆ってしまった。

「隠さないで。奇麗な…顔を見せて」
「み…見ないで。」

けれど、彼はゆっくりと僕の手を退かすと壁に押しつけた。
仮面をつけたままの彼の表情はうかがいしれない。
僕は彼を思い切り睨みつけた。

「怖い顔…」
「当たり前だ!こんな部屋に連れて来て、一体どうするつもりなんだよ」
「どうもこうも…やっぱり、貴方真面目ですね」

そう言われて、僕はまた彼に口を塞がれた。
関連記事
スポンサーサイト

Comment

momokana says... ""
はい!真面目ですっっ!!!
ニヤニヤ
チュッチュ♡
2016.07.26 18:03 | URL | #- [edit]

Post comment

管理者にだけ表示を許可する