Sweet Holiday

SUPERJUNIOR、イケメンですねの二次小説を書いています。 隣国のパールサファイアブルーのお兄さんたちのFFサイトです。 ソンミンペンですので、ミン君総受けFFが多いです。 キュミン・ヘミン・カンミン・イェウクなどあります。 色んなCPは苦手・・・という方はご遠慮ください。 二次小説、FF、BLの意味がわからない方はご遠慮ください。全て自己責任でお願いします。

美味しいおにぎりが食べたくて (ヘギュ) *8

もう少しで九月が終わってしまいます…。
当初の予定では、1日に始ってヘギュデーで完結するはずだったのに…。
すみません。
10月もヘギュ強化月間でがんばります!

ぼちぼちとした進みですみません。
どこに着地するのか、ヘギュの二人…。ハラハラ




美味しいおにぎりが食べたくて (ヘギュ) *8


「一緒に出るのって・・・あの彼?」

ドンへ先輩に引っ張られるように俺は輪の中へ入っていった。
ヒョクチェ先輩は当然自然と輪に入り、違和感がない。
俺は見世物小屋の何かを見るような好奇な目を向けられていて、なんとも居心地が悪い。
ドンへ先輩が俺を輪の中に連れて行く前に、ぼそっとつぶやく声が聞こえていたから
なおさらだ。
俺は注目され始めている。
願ってもいない形で俺の名が大学中に広がり、「あのチョ・ギュヒョン」と
一週間も経てば誰もが知る存在になっているんだろう。
「あのイ・ドンヘ」とは違う意味で。

ドンへ先輩はそんな不穏な空気を察することもなく、仲間に俺を紹介した。
今度一緒に大会に出るんだと。
だから応援して欲しいと。
仲間の目から見てドンヘ先輩やヒョクチェ先輩と同列なレベルの人間だったら受け入れられてたんだろう。
その場にいる誰もが「なぜお前が?」という思いで俺を見ている。
紹介されても話を振ってこないのがその証拠で、ドンヘ先輩とヒョクチェ先輩の中に
入ることになった俺をどう扱っていいのかわからないのだろう。
戸惑う仲間たちをよそに、ドンへ先輩が話しかけてくる。
それに応答するのが精一杯で、とりまきの顔を見る余裕もない。
そんな挙動不審の俺だから、当然いい顔なんてされるはずがなく早くその場を去りたかった。
そもそも、俺がドンへ先輩を探していた理由は、大会の出場を断ることだった。
けれど、今この状況で「辞める」といえないのが俺で、なぁなぁな流れでその場に居続けてしまった。

「つ・・・疲れた・・・」

講義があるからと食堂から出た頃にはストレスもマックスで、
講義の最中うたた寝をしてチャンミンに揺り起こされるほどだった。
こんなんで倒れてたら、俺、大会なんて・・・。

「断ってきたんじゃないのか?」
「断れる雰囲気じゃなくて・・・」
「は?」
「なんていうか・・・。取り巻きの視線が痛くて・・・」
「意味わかんね」
「俺たち底辺には辛い環境だ」
「勝手に俺を一緒にすんなよ」

チャンミンが笑う。

いや・・・チャンミン。
ゲーム研究会に所属してるってだけで十分底辺だ。
一度あの雰囲気を味わってみろ。

と、言いたかったけれど、そんなことも言えないぐらい疲弊していて、
今すぐにでも家に帰りたかった。
不意に筋子のおにぎりが思い浮かぶ。
ドンへ先輩がチンした筋子のおにぎりが無性に食べたくなった。


***


ドンへ先輩に会えなくても、筋子のおにぎりが食べれればとコンビニに寄った。
すると運よく彼が居て、俺は即効おにぎりを買ってレジに行った。

「んだよ、筋子野郎。今日も筋子か?」
「はい。」
「そんなに・・・うまい?」
「はい」
「そんなに・・・好きなのか?」
「はい。好きです。」
「可笑しなヤツ」

ドンへ先輩がハハっと笑う。
そう。好きなんです。
あなたが温めた筋子のおにぎりが。
心が弱っているときに思い浮かぶのはこの筋子のおにぎりで・・・。
だからあなたが居なくなるのが心細いんです。

こんな俺の気持ちを知らないドンへ先輩は、相変わらず絶妙な筋子のおにぎりを
温めて渡してくれた。
その温かいおにぎりを一口食べただけで、ささくれたっていた心が落ち着いて
いくのがわかる。

「ありがとうございます」
「ホント・・・可笑しなヤツ」

くしゃっと笑うその笑顔に、俺は不覚にも癒されていた。

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