Sweet Holiday

SUPERJUNIOR、イケメンですねの二次小説を書いています。 隣国のパールサファイアブルーのお兄さんたちのFFサイトです。 ソンミンペンですので、ミン君総受けFFが多いです。 キュミン・ヘミン・カンミン・イェウクなどあります。 色んなCPは苦手・・・という方はご遠慮ください。 二次小説、FF、BLの意味がわからない方はご遠慮ください。全て自己責任でお願いします。

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美味しいおにぎりが食べたくて (ヘギュ) *13

もうそろそろ終わってもいいよねー…って思うんですが、なかなか終わりが…。
すみません。
もう少しお付き合いください。






美味しいおにぎりが食べたくて (ヘギュ) *13


学祭まで残り1週間になった。
学内のムードもお祭りムードになってきて、授業時間も皆どこか浮ついていた。
学祭が終わり一息つけば前期の試験が始まる。
大学に入ったばかりの1年生が、大学はこんなに忙しいんですねと言っているのを聞いた。
忙しくしてる奴は忙しいし、暇な奴は暇だ。
件の1年生は自ら忙しくさせている部類なんだろう。

学祭に向けて、これから1週間毎日練習するとドンヘ先輩が言う。
1位を目指すなら当たり前で、休んでる暇なんてない。
それはわかるが、最近どうも気力が沸いてこない。
ドンヘ先輩の筋子を食べたいとも思わないし、歌を歌っても求められるような声が出ない。
残り1週間しかないのに、こんな態度ではいけないのはわかっているがどうしようもない。

「チョ・ギュヒョン」

歌ってる途中で、ドンへ先輩に曲を止められ名前を呼ばれた。
ふっと前を見ると、怒りをあらわにしているドンヘ先輩がいた。

「おい。お前、なんなんだよ」
「はい?」
「やる気・・・・あんのかよ」
「やる気・・・ですか」
「ただ歌を歌ってます、踊ってますって、お前マジやる気あんの?」
「・・・・」
「俺に誘われたから仕方なくって感じ?」
「そういう・・・わけでは・・・」
「じゃあなんだよ。」

じゃあなんだと聞かれても、自分でもわからないのに答えられるわけがない。
口を一文字に結び、俺をじっと見る。
ドンへ先輩の気持ちと俺の気持ちに温度差があるのは最初からわかりきったことで、
だけど、俺は俺なりにがんばってきたはずだ。

「キュヒョン」
「やる気・・・ありますよ。」
「はぁ?」
「ただ、あなたのように熱心じゃなないだけで」
「おま・・・」
「見せ方が違うんです。あなたと、俺とでは」
「ふざけんな!何が見せ方だ!」

次の瞬間、自分の頬が痛いと感じる。
殴られたと理解するまでにややしばらく時間がかかった。
やめろと更に殴ろうとするドンヘ先輩をヒョクチェ先輩が必死に止めている。
ドンへ先輩は顔を真っ赤にして俺を睨みつけていた。

「殴られるほどですか」
「お前!この!」
「ちゃんと歌ってるじゃないですか。ちゃんと踊ってるじゃないですか。
それじゃダメなんですか」
「キュヒョン!」
「そもそも、歌も歌えない踊れもしない俺をグループにいれたのはあなたです。
俺は望んでなかった。歌だって歌いたくなかったし、踊りなんて踊れない。
でも、あなたが・・・」
「だまれ!」

ヒョクチェ先輩が必死に止めていなければ、俺は多分殴られて飛んでいっていたかもしれない。
悠々と怒るドンヘ先輩を見ることが出来ているのはヒョクチェ先輩のおかげだ。
ここで暴力沙汰にでもなれば、出場事態危うくなる。
だから、ヒョクチェ先輩は止めている。
・・・俺のことを思ってじゃない。
しばらく睨み合いが続き、ヒョクチェ先輩はドンヘ先輩が再度殴りかからないように羽交い絞めにしていた。
そこまで、彼を怒らせるようなことを言ったとまだ俺は思っていなかった。
ドンへ先輩が短くため息をつき、ヒョクチェ先輩にもう大丈夫だと声をかけた。
呼気はもう落ち着き、先ほどのような怒りに燃える瞳ではなくなっていた。
どことなく縋るような視線を向けて、ドンヘ先輩が問いかけてくる。

「キュヒョン。お前、もっと・・・もっと歌えるじゃないか」

と。

一瞬何を問われているのかわからず、頭が真っ白になった。
歌を歌っていた頃の俺を、彼は知っていたというのだろか。
歌を聞きに来ていた群集の中に彼がいたというのか。

「キュヒョン。歌ってくれ。お前ならもっともっと…歌えるはずだ」

ドンへ先輩。
俺はもう…歌を失くしたんです。
俺の中から、歌は去っていったんです。

出来ないと静かに首を横に振る俺を、ドンへ先輩がじっと見つめていた。

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